2015年1月29日木曜日

オレゴン州ポートランドでジャズピアノと能の共演

バークリーのクラスメートである友人の

ジャズピアニスト木原健太郎さんと

能の山井綱雄さん

日本からニューヨークとカナダでの文科省の派遣公演、能舞ユニット「縁~enishi~の合間に
ポートランドに寄るとの連絡がありました。
なにぶん急な事なので色々サポート先を探したのですが上手くいきませんでした。

せっかくの機会なので子供達にも是非、本物の日本文化を見て欲しいと思い
ピアノ屋さんのリサイタルホールを借りてコンサートを開く事になりました。

スポンサーは木原さんの友人が率いる。



日時:2月21日  6時半から8時
            8時から8時45分 レセプション
場所:Portland Piano Co.
    711 SW 14th Ave, Portland, OR 97205

チケット代: $15 (ドリンク、スナック付き)
購入リンク

下にある2つの素晴らしいビデオを紹介します。

ピアニストの木原健太郎と
神田沙也加との
「アナと雪の女王」 TV出演ビデオ

能とジャズピアノ ビデオ


ポスター



2015年1月27日火曜日

なにごとも疎に結合が良いようです

学生の時、電気回路の授業で習った

「疎に結合」と言う言葉を思い出しました。

前後の回路と疎に結合していると
部分ごとに独立していて影響を受けにくいので
設計しやすいという事でした。

トランペットのマウスピースを押し付けすぎるのも、
楽器を自然に持って、やさしく弾いたほうが良い音がするのも、
友達とべったりしすぎないほうが長続きするという事も、

そういう事だったんだと思い当たりました。

かっこいいメロディやアドリブにはテンションリゾルブ

簡単で魅力的なメロディーを作るにはテンションリゾルブという方法があります。

テンションの音、例えば9thや11thや13th等の音からコードの音に動かす、
または音を伸ばしたままでコードが変わってコードの音に解決するという物です。

イパネマの娘、クライミーアリバーは9thから始まり、
ステラバイスターライトは11thから伸ばしてと名曲にはテンションリゾルブが多いですね。

これをアドリブや作曲に使えば簡単にかっこよくなります。
色んな曲とアドリブを注意して聞いてみてください。

それでは私のピアニカトリオの演奏です。

Cry Me A River (Arthur Hamilton) Jazz Melodica Kokichi Tagawa Trio


2015年1月9日金曜日

GK MB150S-IIIベースアンプを自分で修理しましたーメモ

 さんざん使った古いGALLIEN-KRUEGERの名器 MB150S-IIIベースアンプが壊れました。
修理に出すと最低100ドル以上かかりそうです。最近のアンプは300ドルくらいで良い物も有るので考えどこです。

 この際、50年位前の真空管アンプを作りを思い出しながらダメ元で自分で修理することにしました。
 コネクタやトランジスタの半田を外すのに手間取ったのですが、テスターで調べてペアの出力トランジスタ交換して無事回復しました。部品代も20ドル以内でしたし補強も出来ました。

楽しくて病み付きになったのでメモしておきます。

1. 回路図

回路図を検索すると無料でありました。
ダウンロードしてプリントアウトすると2SC5242と2SA1962のダブルペアの出力トランジスタを使ったアンプでした。
http://www.eserviceinfo.com/index.php?what=search2&searchstring=GallienKrueger-MB150SEIII+pwramp.pdf

2. 症状

使用中に焦げ臭い匂いが出て電源が入らなくなった。
ヒューズが飛んだ模様。ヒューズは外には出ていないので外さないと分からない。

予想できる事は次のことが考えられるらしい。

1) 電源変動か何かでヒューズが飛んだだけ。
2) コンデンサーがパンクしてショート。
3) 出力トランジスタのショート。
4) 整流ブリッジがショート。


3. アンプをケースから外す。



1) 両側のネジを外すとアンプだけ外れます。
私はうっかりアンプの前面のプリアンプと裏面のケースのネジも外してしまい困りました。

2) スピーカーとは短いコードでソケットでプリント基板に差してあるので壊さないように注意して外します。

3) それと電源トランスが重いトロイダルコイル型で私のは外れて転がり出てきたのであわてました。

見るとロックファースナー粘着テープで貼ってあったのが剥がれていました。
たぶん昔修理で取付金具が無くなって応急処置をしたままなのでしょう。なにせ中古だったので。
ロックファスナはこんなものです。 これでは10年ももちませんよね。
 ハードウエアショップに行ってトランスを固定できそうな長さのボルトナットと金属とゴムのワッシャーを2ドルくらいで買ってきて代用できました。上のビデオ参照。
 

固定されていない重い円形のトロイダルトランスがケースのシャーシーに運搬の時にぶつかって変形し膨らんでいたのでした。

3.目視点検 

1) 空けてみるとプリント基板のACコードのすぐ傍にヒューズがあり黒焦げになっていました。
それと出力トランジスタの放熱板への固定ネジが1個ありませんでした。
電解コンデンサーもパンクはしてないようです。

2) テスターでトランスの1次側を測定。巻き線の直流抵抗が3.5オームあったのでショートはしていないようです。
2次側はコネクタを外さないとテストできません。

3) ヒューズを持って部品屋に行き買ってきて無謀にも取り替えて電源を入れてみました。

思ったとおりもう一度ヒューズが飛んでしまいました。
やっぱりヒューズ以外の問題ですね。

テスターでチェックしたかったのですがコネクター類とトランジスタ放熱用のネジを全部外さないとプリント基盤が外れなかったので。他のところが壊れなくて良かった。

ヒューズを良く見ると正規版はT3.15AL250V Slow Blow Time Delayというゆっくり切れるヒューズだったのに買ってきたのはF3.15AL250V Fast Blowという即断ヒューズでした、怪我の功名でテスト用には被害が少なかったのかもしれません。

4. トランスのコネクターを外す

テスターでチェックするためにはトランスとプリント基板の接続コネクタを外さないと端子が出てきません。

1) トランスの1次側のコネクタは1個ずつに分かれているのでドライバーでこねて何とか外れました。
トランスの2次側も抵抗値は良さそうです。

2) 問題は2次側の7ピンのロック付きホルダーのコネクターです。
ロックが2個に分かれていてロックをドライバーで押さえて手でコネクタを抜こうとしてもびくともしません。結局2本の小型マイナスドライバーで押さえながらプライヤでコネクタを挟んで抜くと外れました。何か良い道具が有るのかもしれませんね。

3) プリアンプからのコネクタはロックは付いていないのになかなか抜けませんでした。小型マイナスドライバーで少しずつ動かすと外せました。

4) 後はアンプの裏蓋のネジを外してプリント基板だけになりました。


5. テスターでチェック

ヒューズが飛ぶので何処かがショートしているとすると部品を外さなくても分かるだろうとテストを開始しました。

1) 3個の4Aのダイオードブリッジもショートはしてないようです。
  後のダイオード類もショートはしていませんでした。
2) 電解コンデンサーの極性に注意しながらテストしてもショートはありません。
  以外のコンデンサーもショートは無いようです。
3) 4個の出力トランジスタをチェックすると2個がエミッタ、コレクタ(E、C) 間がショートしていました。
  1個は放熱板への取り付けネジが無くなっていた2SA1962とそのペアの2SC5242トランジスタでした。Amazonに注文しました。
http://www.amazon.com/2SC5242-2SA1962-Diffused-Amplifier-TOSHIBA/dp/B00IQBBBH6
  原因がこれだけなら良いのですが。

6. トランジスタを取り外す

1) 2SC5242と2SA1962のペアの出力トランジスタが来るまでにトランジスタを外す事にしました。
ところが3本の端子のはんだを一箇所ずつ吸取線(ウィック)で取ってみたのですがはんだが少し残るため外れません。

トランジスタの外し方を検索してもヒートガンで一度に溶かして外すとか、吸い取りポンプを使う方法しかありません。

そこでICの外し方を見習って、はんだを3箇所に繋がるように盛って外すと外れました。
ICと違って間隔が開いているので無理したため基盤が少し痛みました。

太い銅線でも使えば良いらしいです。

テスターでショートを再確認しました。


(参考)

soldering remove はんだ付け(外し方) SOP8ピン


  

正しいウィックの使い方


7. トランジスタをはんだ付け

1) トランジスタを差し込もうとすると、1個用のはんだが完全に取れていなくて穴が小さすぎて入りません。
これも吸い取りポンプがあれば簡単なのでしょうが、ウィックでやっと取って差し込んではんだ付けしました。

8. 電源テスト

さて他にも原因があればまたヒューズが飛ぶので、恐る恐る簡単にトランスとスピーカーだけ接続して電源を入れてみました。しばらくしても大丈夫でした。

次にプリアンプのコネクタを接続してベースと接続して音を出すと修理成功でした。

9. ケースに戻して組み立てる

1) さて基盤を取り付けようとしてドランジズタを固定するネジがはんだが取り切れていなかったトランジスタの穴と微妙にずれてなかなか上手く入りませんでした。
2) スピーカのコネクタを差してアンプを取り付けようと思ったらシャーシが変形しているままなのでうまく入りません。変形している方の穴から取り付けていくと無理やりはめ込む事ができました。
3) あとバカになっていたネジを幾つか取り替えて、頑丈になって完成しました。

なんでもやってみる物ですね。


2015年1月6日火曜日

スイングのベースとシンバルのタイミング

スイングのベースとシンバルのタイミングはなかなか難しいですね。
判り易いビデをを見つけたので紹介します。

ジャズドラム(4ビート):シンバルレガートとベースの関係



同じベースの録音にドラムを後から合わせて実験しています。

1)普通に

2)0:29 ベースをわずか後ろで刻む
微妙にずれることでノリが違います。
ベースの後からドラムそしてメロディとなるとノリが良く感じます。

〔注)バディリッチが「タイムはベースから来てドラムはそれを飾る」と言ってます。
ジャズの年代によりノリ方が変わってきています

3)1:00 跳ねるレガート

(注)もっと遅いテンポだと装飾音符のようになります。3連音符の後ろ(2:1)から6連音符の最後(5:1)の音の感じです。

4)1:38 跳ねないレガート

(注)もっと速いテンポではほとんど八分音符になります。

楽しんで研究してください。

2015年1月5日月曜日

ドラムもメロディ楽器

ジャズのドラマーはメロディを演奏しているようなものです。

ベースとシンバルでハモって、
フィルインでメロディと対話していますね。

VicFirthのドラムレッスンビデオでメロディック ドラミングについて説明とデモが素晴らしい。
お祖母さんからあなたのドラムソロにはどこにメロディがあるのと言われたらしい。

STEVE HOUGHTONのジングルベル

メロディックなドラマーといえばジャックディジョネット、彼はピアニストだしね。


キースジャレットのトリオでオレオ



キースもドラム叩くし、ゲイリーもピアノからだし、皆相手が何をするか良く判って演奏していますね。

聞き惚れてしまいます。