2020年7月24日金曜日

ジャズは三連音符で数える

ジャズの基本リズムは三連音符です。
4分の4拍子なのですが一拍を3つに数えているのです。
23 23 23 23 
そこにジャズらしさが出ていると思います。
もちろん脈拍以上は数えにくいので、そのくらいのテンポの話です。
遅い場合でも、ものすごく早い場合でもジャズぽい三連音符は
脈と同じくらいのテンポの三連音符です。
一拍が四分音符の三連音符 のテンポを120とすると、
譜面上ではスローバラード(60)だと六連音符でアップテンポ(240)だと二拍三連音符になります。
でも時間的に考えるとほぼ同じです。
人間の弾ける範囲と聞き分けられる範囲は限られています。
それではオスカーピーターソンのピアノと
ベースのレイブラウンの演奏にあわせて
リズムを三連音符で口ずさんでください、
言葉は自分で色々考えて、また足踏みしながら踊るのも楽しいですよ。
曲はGの12小節のブルースで 「バグス・グルーヴ」
例えば
1) 123 223 323 423 
2) ツタタ ツタタ ツタタ ツタタ 
3) うわ タッか うわ タッか  
4) りんご みかん わたし すきよ
5) チイイ チイキ チイイ チイキ | ツタタ タテト タカタ ドテド
6) 指三本で 123 223
7) 両手で 123 223
などなど
 Oscar Peterson Bags' Groove
https://www.youtube.com/watch?v=YMujw6YNPQ8

2020年7月20日月曜日

練習問題の答え

練習問題の答えです。

1)Eb7
イーフラットセブン 
Eb(1),F(2),G(3),Ab(4),Bb(5),C(6),D(7),Eb(8)
1、3、5、b7
Eb G Bb Db

2)G6
ジーシックス
G(1),A(2),B(3),C(4),D(5),E(6),F#(7),G(8)
1、3、5、6
G B D E

3)F#m7b5
エフシャープマイナーセブンフラットファイブ
F#(1),G#(2),A#(3),B(4),C#(5),D#(6)E#(7),F#(8)
1、b3、b5、b7
F# A C E

4)B△7
ビーメージャーセブン
B(1), C#(2), D#(3), E(4), F#(5), G#(6), A#(7), B(8)
1、3、5、7
B D# F# A#

5)Gm7
ジーマイナーセブン
G(1),A(2),B(3),C(4),D(5),E(6),F#(7),G(8)
1、b3、5、b7
G Bb D F

7)Fdim7
エフディミニッシュセブン
F(1),G(2),A(3),Bb(4),C(5),D(6)E(7),F(8)
1、b3、b5、bb7(=6)
F Ab Cb(=B) D

8)Aaug7
エーオウギュメントセブン
A(1), B(2), C#(3), D(4), E(5), F#(6), G#(7), A(8)
1、3、#5、b7
A C# E#(=F) G

9)G7sus4
ジーサスフォーセブン
G(1),A(2),B(3),C(4),D(5),E(6),F#(7),G(8)
1、4、5、b7
G C D F

2020年7月11日土曜日

皆で笑顔になれるのがジャズの演奏ですね

Youtubeで坂本龍一と山下洋輔がジャズの話と演奏を見つけたので紹介します。

Schola 坂本龍一音楽の学校 JAZZ 第1回
https://www.bilibili.com/s/video/BV15x411G7Qs

出演者は坂本龍一、山下洋輔、大谷能生、田中邦和トリオ
そして学生と国立音楽大学のビッグバンドのメンバーでした。

19分からのワークショップでは、たった二小節の簡単なフレーズを手がかりに
コール アンド レスポンスで
全員で演奏して皆笑顔になったのが、

ジャズだねえー、

と思いました。

4分からの山下洋輔のフォースタの「スワニー河」を使っての原曲からだんだんジャズに変化させるピアノソロ。

25分8秒からの
坂本龍一、山下洋輔、大谷能生、田中邦和トリオ
による
「スワニー河」のジャズ演奏は
ジャズで皆を元気にさせる楽しい名演です。

ジャズって皆を笑顔にさせる音楽ですよね。

曲集について

日本(50年)と米国(70年)でパブリックドメインになっている
ジャズの教材に使用したい曲を
自分でMuseScore2という美しい印刷が出来る
無料のGNUオープンソースソフトで入力し

画像(jpg)と
pdf
MusicXML

を作成しましたのでダウンロードして
ご自由にお使いください。

自分でコード、イントロやエンディング等を
自分なりに考えて楽譜を作成するのも楽しいですよ。

MusicXMLは楽譜表記のオープンなファイルフォーマットで
Finale、Sibelius など殆どの主なソフトウェアで修正可能です。

著作権は難しくてWebで使用するときは世界中で使用できるように考えないといけないので勉強中です。
パブリックドメインの曲でも譜面を書いた人にも著作権があります。

目 次

合奏のジャズピアノには理論は必要ありません

これは先日クラシックのピアノ経験者のための
初めてのジャズピアノの3時間セミナーの時に作成した資料です。

これだけの基礎知識があれば
少し練習すれば
ジャズのセッションにもすぐ行けます。
がが
アドリブでも伴奏の一部みたいなものですから出来ます。
9thや13thも知らなくてもメロディに適当に入っているので差し支えありません。

問題はジャズのリズムを数えるのが大事なのです。
それと人の前で数多く演奏する事です。
===================================================
初級ジャズピアノ

 合奏をするための基礎
演奏の難易度 
   初級ーーコードの音で伴奏 
   中級ーーーメロディ、アドリブ 
   上級ーーー 一人で演奏

  1. ジャズ演奏の概要
  2. ジャズのリズム カウント、ベース、ドラムについて
  3. リードシートについて
  4. メロディと8分音符
    ベースを聞いて少し遅れて出る 
    早く出る(1/6拍くらい、装飾音符)
  5. メージャースケール と 番号
    do(1) re(2) mi(3) fa(4) so(5) la(6) ti(7) do(8)
  6. ジャズの基本コード
    C6(1,3,5,6), Fm6(1,b3,5,6)       
    G7(1,3,5,b7)
    Dm7(1,b3,5,b7),
    Cmaj7(1,3,5,7),
    Bm7b5(1,b3,b5,b7)
    C#dim7(1,b3,b5,bb7(=6)
    Caug7(1,3,#5,b7)
  7. コードを弾く音域 3Cから4G(4Cが中央C)
  8. ルート(1)のみで伴奏 リズムは 2:2:2:1の比率が基本 (全音符 全音符 全音符 2分音符 2分音符)、(2分音符 2分音符 2分音符 4分音符 4分音符)、(4分音符 4分音符 4分音符 8分音符)など 半白前から
  9. 1+5 ルートはベースの音域なので3Cより低い音を使う
  10. 1+3(b3) または 7(b7、6)
  11. 1+3+7 または 1+7+3
  12. ミディアムより遅い場合はテーマのときは 2ビート、サビやアドリブは4ビート、速いときは4ビート
  13. ベースライン 1, 1 と5, 1 と8、1155など
  14. ジャズの演奏形式 メロディのコーラスをアドリブの時も繰り返す イントロは無しまたは最後の4小節または8小節を使う。
  15. 高い方に5か8 または両方追加
    ジャズは5音構成 8を9に、5を13に動かすとジャズの音です。
  16. Maj7のコードは伴奏の時は6で弾くのが安全
    b9の間隔音は綺麗でない。B と オクターブ上の C

コードの間違いやすいこと

コード名から音名を覚えるのはなかなか難しいものです。
勘違いする点など
質問があったので共有します。


① Xx7の7はルートの1音下ということですが、
Cメージャーのキーで
C7の場合はBだと半音下になってしまうので
Bbになるのでしょうか?

答)そうです。ルートのCの音からメージャースケール を考えると
7の音はBなので1音したのb7の音はBbの音です。
これはFのコードに行きやすいようにキーをFと一時的に考えて使うわけです。つまりFのメージャースケール のドミナントコードなので
b(フラット)が付きます。
借用コードとも言いますね。

コード名の音を考える時に
1 3 5 b7
と番号で考えるには
常にそのルートのメージャースケール を考えるのです。


② C7とCmaj7は同じことですか?

答)違います。
まず①で説明したようにキーが違います。
C7はFメージャスケールのドミナントコード(属和音)で、
Cmaj7はCメージャースケール のトニックコード(主和音)です。

③ジャズは四和音が基本ということですが、
Xx7以外のコードは全てXx6になるということでしょうか?
答)C、Cmaj7、C6、C69、Cmaj9、CMA7と書いてあるコードはC6と機能が同じなので
どれでもC6を最初は使って下さい。
アレンジャーが弾いて欲しい音が付け加えてあるだけなので、
ジャズの場合は機能はどうか考え直して演奏した方が良いのです。
でないとアドリブや編曲がやりにくいのです。
C7なのにCとだけ書いてある楽譜もあるし売っている楽譜もほとんど信用出来ません。

メージャーセブンのコードが使いたければ、
Fmaj7を3音を3E(7)3F(1)3A(3) の並びを含めれば使えます。
このコードが最低音で、これより高い音なら綺麗でジャズの音になります。
Cmaj7なら3B(7)4C(1)4E(3)です。
これにベースがCの音を鳴らしていると仮定して
3G(5)、5G(5)、5A(6)5D(9)などを追加しても良い。

7thのコードでメージャセブンという名前がついた時のコードだけが7の音です。
後のG7、Dm7などの他のコードは全てb7なので簡単に判るようにコード名には7とだけ書いてあるのです。

参考)詳しくはこちらをどうぞ
ジャズはトライアドに6を加えて四声に
https://ameblo.jp/ktjazz/entry-12264941284.html
歌姫に嫌われたければメージャーセブン
https://ameblo.jp/ktjazz/entry-12438744831.html
どのオクターブの音名かの表示
https://ameblo.jp/ktjazz/entry-12240046824.html
これだけで分るコードの音
https://ameblo.jp/ktjazz/entry-12237894729.html

----------------------ジャズの目 次---------------
https://ameblo.jp/ktjazz/entry-12236976022.html

ディミニッシュコードはセブンスに置き換えられる

ディミニッシュコードを苦手な方が多いようです。

まあコードは基本的には
メージャーとマイナーコードの2つをしっかり覚えていれば
メロディに7thや6、メージャセブンの音が出てくるので
差し支えないので
わからないコードが出てきても止まらずに
ルートの音さえ抑えれば大丈夫です。

それに役割がスムーズにコード同士を接続するものですから
弾かなくても良いのです。

ディミニッシュコードは良く見ると
7th(b9)コードとほとんど同じ音なのです。

良く出てくる循環コードを考えると

1)  C C#dim7 Dm7 G7

 C A7b9 Dm7 G7 
とほぼ同じで
A7b9のルートを外したものの代理です。
A7b9はDm7へのドミナントモーション。

2)同様に
 C Ebdim7(=Cdim7) Dm7 G7
は C Ab7b9 Dm7 G7 と同じです。
Ab7はG7へのドミナントモーションになります。

ディミニッシュコードは
1 b3 b5 bb7(=6)
ですね。
C#dim7 の音は C# E  G Bb です。
これは C7 の音のルートを半音あげたのと同じですね。

さて
A7b9 の音は
1 3 5 b7 b9なので
A C# E G Bb です。
このルートのAを外すと C#dim7になります。

今日の頭の体操でした。

レッドガーランドの左手のコード

前回のリズムに補足をしますと、
楽譜通りシンコペーションを4拍目の後ろの8分音符と考えると
私には難しかったです。

それよりも装飾音符と考えて
1拍目の少し前からと考えるとやりやすいですね。
何しろジャズの後ろの8分音符は生きていて
テンポにより長さが違うのですから。

今度はレッドガーランドの C Jam Blues の
左手のコードを見てみましょう。


楽譜画面の1ページ目から考えましょう。
1小節目からのコードは
G7(b9,13) ||
C6(9)        F7(9,13)    C6(9)    C7(9)
F7(9,13)   F7(9,13)  C6(9)    C6(9)/Cdim7(9)
Dm7(9)   G7(b9,13)  C6/Em7 Dm7/G7(b9,13)

と弾いています。
ここでは1と5の音をテンションに移動させたものは
カッコ内に書いています。
つまり4声の標準の和音を弾いているのです。

最後の2小節のように
C6と書いてあると1356で

コーラスの1小節目のコード
C6(9) ならば 3561 の1が全音高く 9へ移動しているのです。

最初のG7はコーラスに入る前の小節です。
低い音から
b7135 を
 1(8)をb9に半音上に移動 
 5(12)を13に1音上に移動しています。

1小節めの4拍目のコードはコーラスの1拍目のコードを
半拍前から弾いている(アンティしペーション)ので
C6のコードです。
全て同様に考えてください。

これを一つずつ丁寧に考えると楽しいですね。
テンションにしてないのは何故かなとか。

わかりにくいものはコメントくださいね。

ジャズは楽譜の通りではなく自分で考えた音で弾くものです。


左手の伴奏リズム レッドガーランド

レッドガーランドの
 C ジャム ブルース のアドリブの採譜です。

彼は4音でコードを短く半拍弾いています。

そしてタイミングが2拍毎に
半白前のシンコペーションと
時々、1拍目にぴったり弾いています。

このやり方ならば自分のアドリブの伴奏にも良いし、
他のソロイストの伴奏にも良い方法なのです。

コードが半拍前に聞こえてくると
ソロイストは聞いて合わせやすいので楽になります。

このビデオではコーラスは2小節目から始まっていて、
コードはブルースの標準形です。

C F7 C C7
F7 F7 C C
Dm7 G7 C C(Dm7/G7)


ガーランドのコードのシンコペーションのタイミングは
素晴らしいですね。

最初の画面のタイミングからみてみると、
半拍前のシンコペーションの伴奏から始まり
3小節目
つまり ブルースのコーラスの2小節めの F7
それから 4小節めの C7 と
6、8、12がジャストのビートになっています。

聞いていると
シンコペーションの時は
リズムをグイグイ引っ張ってゆき、
ジャストの時はしっかりビートをキープしているのですね。


次回は4音のコードを見てみましょう。

片手でピアノのコードを弾く 3と7

ピアノでコードの音を弾く場合、基本的には
両手で弾いた方が楽にバランスよく弾けますね。
左手を1つか2つ押さえて 右で1つから3つ押さえられますね。

でも
左手でベースを弾いて
右手でコードを弾く時や

メロディを右手で弾きながら
左手のみでコードを弾く場合があります。

その時は重要な3(b3)と7(b7、6)の
2つの音を弾くと良いです。

それが出来るようになると一つ届く音を追加した、
3つの音(3、7、8 または 7、3、5)を弾きます。

最後は(3、5、7、8 または 7、8、3、5)の
4つの音で完璧ですね。

中央Cの近くでなるべく低い音を弾くのがコツです。

今回は2音だけのコード3と7の例をあげてみましょう。
誰かがベースを弾いているので137になります。

BbとBb7のコードが3の音が使える一番低い位置です。
中央Cを4Cと表示すれば、
Bb の3は 3D 6の音は 3G 
Bb7 の3は 3D b7の音は 3Ab

マイナーは
Cm7、Cm のb3が3Ebになります。
b7は3Bb そして6の音はAですね。

今度は7(b7、6)を使える最低音は
F7、F(F6、Fmaj7、F69 も同じコードです) です。

F7の場合は
b7 は3Eb 3の音は3Aです。

F  の6の音は 3D 3の音は3Aです。

コードを弾くときはこれより高い音で弾くことが重要です。
E7 は 3は3G# で b7は4Dになります。

それぞれのコードでの最低音の位置をイメージ練習するのも楽しいですよ。

レッドガーランドの C ジャム ブルース の採譜です。
彼は4音弾いていますが、
3と7の位置を確認してみてください。
コードはブルースの標準形です。
C F7 C C7
F7 F7 C C
Dm7 G7 C C(Dm7/G7)


ガーランドのコードのシンコペーションは素晴らしいですね。
彼は8と5の音を9や13に移動して弾いています。
これがジャズのコードの完成形です。

左を15の時の右手は371

左手で15を弾くと
右手はその残りの37(6b7)1を弾けば良いですね。

例えば最低音のBbの1と5は
中央Cが4Cですと
1Bb 2F ですね、

Bbの時は 3 6 8(1)は
3D 3G 3Bb または
683の
3G 3Bb 4D

Bb7では 3 b7 8 または b7 8 3 なので
3D 3Ab 3Bb
または
3Ab 3Bb 4D

Bbm7は b3は低すぎるので b7 8 b3
3Ab 3Bb 4Db
この時は9thにすると4Cとなるので
最高音が半音は避けた方が良い。
5の音を追加すると
9thにしても 4C 4Db 4F となり良いサウンドになります。

The Man I Love' - accompanying a jazz vocalist


Doug がどう弾いているか注意して見ると面白いですよ。

左手で1と5を低いところで弾くと気持ち良い

今まで1と6を左手で弾く説明をしていましたが、
2Fの音が最低位置でしたね。

実は1と5で弾くともっと低いところで弾けて
気持ちの良い音になります。

中央のCを4Cとすると、
1Bbと2Fの音を 1と5にすると良い音になります。
これ以上の高さで演奏すると良いです。

ピアノの最低音は0Aなのでその倍音は
1A 2E 2A となるのでその半音上の音なので
安全に使えるということですね。

この曲の出だしのEbで1と5を
2Ebと2Bbの音で効果的に使っていますね。

'The Man I Love' - accompanying a jazz vocalist

左手で1と3なら右手は578を押さえると考えやすい

ピアノでジャズのコードを押さえるのに
前回は左手1、7の場合で右は135でしたので
次は1と3ですね。

1と3の場合は順に578(=1)と
基本ポジションですね。
251のコードで考えると、
Cメージャスケールですと

Dm7 G7 C

最初のDm7を左手を1と3なら
マイナーコードなので
1とb3は 中央のCを4Cとすれば低い位置は
3D と 3F になります。

そうすると右手の578は
3A 4C 4D ですね。 

次のG7は1と3は 3Gと 3B になります。
そうすると 5b78は
4D 4F 4G ですね。
(注意)これを2Gと2B だと
3の音の2Bの音は3Cより低すぎるので7の3Fを弾くとスムーズです。

最後のCはC6かCmaj7なので安全のためC6にします。
C6の1と3は
3C と 3E ですね。

右手の568は
3G 3A 4C になります。

この位置はコードの最低音に近いことを忘れないでください。
最低音はよく使うBb6です。



左手で1と7なら右手は135で簡単

左手で1と7(b7、6)
または
1と3(b3)が
パッと弾けるようになりましたか。

本当にこれだけでも格好は付いているのです。

最初に1の音を押さえたままで、
7の音や3の音を後からリズミックに
シンコペーションで演奏すると
ジャズらしくなります。

1のルートはベースとドラムのバスドラム

コードのタイミングはドラムの左手だと思ってくださいね。

ジャズは自分のテクニックの範囲で
自分で全体を考える音楽です。
人が書いた楽譜を信用しないでください、
あなたが考えた方がきっと良いですよ。

さて1と7が弾けるようになったら
伴奏の時は右手が空いているので
135と弾くと簡単ですよ。

コードを綺麗に慣らすためには
Bbのキーの2 5 1が最低音だと覚えると楽です。
後のコードはそれより高い音を使えば良いのです。
ジャズはBbの楽器が多いので役に立ちます。

Bbの251は
Cm7 F7 Bb

このF7の音の1 b7 を中央のCを 4Cとすれば
2F と 3Eb です。
2Fの音はギターの最低音2Eの半音上なので
ギターと比べるとわかりやすいですよ。

さて右手を1(=8)35と弾くと
3F 3A 4C です。
この方法が頭に入れば1や5の音を9や13に移動するのも楽なのです。

同様に
Cm7の1と7は
3C と 3Bbです。

マイナーなので
1b35 は
4C 4Eb 4G

そして
Bb と書いてあれば Bb6 の事ですね。
1と6は
2Bb 3G

メージャーの135は
3Bb 4D 4F

です、でも左手は13と押さえた方がスムーズになります。

次回は左手を13の時の右手を考えてみましょう。

それではB,B,Kingで有名なブルースの
歌の伴奏の採譜付き演奏です。


これはトリオ演奏の歌の伴奏の例です。
一箇所でもそうかというところがあれば、面白いですよ。

一拍目の前のシンコペーションの練習

ジャズの醍醐味はシンコペーションです。
最初に練習するのは一拍目の前に付けるものです。
これを2小節毎に付けると楽で効果的なようです。

以前説明した
シンコペーション 4拍目の裏
と同じ意味ですね。

ジャズの4拍子のビートは

ワン ツ スリー フォ

と4つの四分音符で小さい声で数えます。
この時にベースが鳴っている音を
イメージすると良いですね。
最初はテンポ80くらいが良いと思います。

次に

ワン  スリー フォ

と2拍目と4拍目を強く短く数えてみると、
ジャズらしくなりますね。

それからワンの前に短い装飾音符を
2小節毎に
付けてみましょう。ほんの少し前ですよ。

音を t(と) にしてみましょう。

すると

tワン  スリー フォ

 ワン  スリー フォ

となります。
これを完全に出来るまで口ずさんでください。

次に
t と言う音を強くして口ずさみます。

tワン  スリー フォ

 ワン  スリー フォ

これでシンコペーションのタイミングになっているでしょう。

これで t だけにして1小節めのワンは言わないでみてください。

tーー  スリー フォ

 ワン  スリー フォ

これでシンコペーションのリズムになりましたね。
だんだん早く出来るまで練習すると楽しいですよ。
リズムは2小節毎に考えると安定してきますね。

それでは
チェットベイカーのトランペットで
「枯葉」のメロディを聞いてみてください。
最初のメロディから2小節毎にに一拍目の前にシンコペーションが
付いているでしょう。

この採譜の譜面はトランペット用でBbの楽器用になっているので、

ピアノなどの楽器だと
1音下の音でフラットが二つ付いているのに注意してくださいね。
Autumn Leaves-Chet Baker’s (Bb) Transcription.

左手で 7th コードを2本指で弾く練習

ピアノのコードを弾く練習で7thコード
つまり C7 や Fm7 等の練習です。

左手で2本指で
1の音を小指(5番の指)で
b7の音を親指(1番の指)弾くと
それだけでコードとして成り立ちます。

つまり右手で弾くメロディ等に3(b3)の音を
弾くことが多いですからね。

1とb7の音は
最初に一オクターブ(1と8)を弾いて
8の1音つまり半音2つ下の音が
b7なので
わかりやすいですね。

注意することは音域です。

中央のCを4Cと表すと
F7の音の1のFを 2F
b7のEbを  3Eb

より高い音で弾くと音が綺麗です。
つまり2つ目の音は真ん中のCから
一オクターブ以内なら安全ですね。

F7 と Fm7 は 2Fより高い音でと覚えてくださいね。

左手は音を2つで演奏すると良いですね。
クラシックのピアノの楽譜などを調べて見て研究すると面白いですよ。

キースの採譜動画を見つけました。7thの左手を探して見てください。

Keith Jarrett Piano Transcription with Video



ドラマーの役割

ピアノを弾く時と
ドラムを叩く時
そしてベースを弾く時は
同じ曲を弾くのにも少し違うように思います。

ピアノやベースを弾く時は
楽譜を見ながらが多いので
小節を数え間違えるのは少ないのですが
ドラムをやる時は
譜面がないことの方が多いのです。

昔ドラマーだった頃譜面を使わなかった癖を
今頃反省しています。

4小節くらいのソロしかない場合は
結構気楽に弾けるのですが、

うろ覚えの曲、忘れてしまった曲などは
1コーラス全部のソロをやる時は、
ブルースなどは良いのですが
変形コーラスで2小節長いとかになると
うっかりすると間違えてしまいます。

そうすると他のメンバーがつられて
最後の
テーマに入れなくなったりする事があります。

その時は音の大きいドラムの出番で、
いかにもそういうアレンジだったように
入りやすいフレーズ

一番簡単なのは
最初のカウントのように
ワン うん ツー うん
ワン ツー スリー フォー
などを

刻んでやると最後のテーマに入りやすくなります。

時々ドラムを演ると
その役割を忘れて一緒にわからなくなって
メチャメチャにした事がよくあります。

ドラムは音がないけれど
曲の構成が他のメンバーにわかりやすいように
うまいフレーズのサインを出してあげて
全体を引っ張る役目が大事ですね。

まあ一流のジャズメンでも
どこをやっているかわからなくなることも多いのです。
レコーディングでも間違えたままのもあります。

厚生年金会館でやっていた
有名ピアニストが
わからなくなって
サックス奏者に「今どこ」と聞いたら、
「厚生年金」と答えたという話があるくらいです。

わからなくなるくらいの人の方が
ソロは良い事が多いようなので、
誤魔化し方も大事ですね。

間違いを恐れない事ですね。

キースジャレットのトリオの
素晴らしいドラマーで
ピアニストでもあるジャックディジョネットの
好サポートをお聞きください。
ドラムを聞いているだけで安心できますね。
リズムチェンジの名曲オレオです。


これを聞くとドラマーもベーシストも
ピアノぐらい弾けないと
音楽にならないと思います。
キースもチックコリアもドラム上手いらしいしね。

ピアノって簡単に音が出せますからね。

2020年7月10日金曜日

長い音符もしっかり八分音符で数える

どうもリズムが不安定になる場所は
休符や八部音符より長い音符の時に
数えてないためらしい。

八部音符以下ならばいやでも自然に数えているので、
比較的リズムに合いやすいのです。

今まで出来ないのは練習する癖がついていないのかと
思っていましたが、

その前にメカニカルに出来るように
考えて準備していないのではないかと思います。

今までそこに気が付かなくてちゃんと教える事が
出来なかったのだなと思います。
ごめんなさい。

さてそれではどうすれば良いのかと考えてみると。
一つの方法としては

長い音を伸ばす時に
ビブラートを八分音符でかける感じにすると良いかもしれません。
全て八分音符で数えると言った方が良いかな。

聖者の行進ならば

最初の
ド ミ ファ |ソ   |ウン ド 〜

を八分音符で数えると
ドお ミい ファあ |ソお うお いう あう |
ウン ドお 〜

とやってみてください。
カタカナは休符(ウン)と音符(ド ゥレ ミ)で
ひらがなはビブラートのように音色を変化させるところです。

フォーク風に8ビートに乗ってゆっくり歌っている
「聖者が街にやって来る」です。

一緒に八分音符で拍子を取りながら聞いてください。


歌詞人間とリズム人間

どうも聞き方も色々有るらしい。

私は歌の曲でも歌詞はあまり聴いていなくて、
メロディとリズムを主に聴いているらしい。

つまり何語でもあまり関係ないのです。
前に書いた100個のメトロノームのように
いつも共振しているようです。
時々ガタガタうるさいと言われます。

どうも楽器をやっている人に聞くと
歌詞はあまり聴いていない人も多いようですね。

それに比べて楽器をやらない人、
特に歌だけ歌う人は
歌詞に注意して聴いているようですね。

そういう方はメロディもあまり聴いていなくて、
リズムはあまり取っていないようです。

それでロックだとリズムが大音響でなっているので
共振しやすいのかなと思いました。

今考えるとリズムが難しいという方は
歌詞を聞く人だったんだろうなと思いました。

しかしジャズをやろうと思ったら
是非リズムを聴いて共振してくださいね。
そうすると簡単に歌えたり演奏できますよ。

ドラム、ベース、ピアノを
よく聞く習慣が付くと楽になります。
3日やってみませんか。

ジャズはブルースですね。

マリサリスのJoe Avery's Blues


リズムがうまく取れない理由

リズムがうまく取れないという人と練習してみて気が付いたこと。

録音してみて気が付いたのですが、
歌の場合
1コーラス目はちゃんとリズムに合っているのですが、
コーラスが進むごとに遅れてくるのです。

想像するに1コーラス目の歌詞はよく覚えていて
2コーラス目からは練習回数が少ないので
余裕が無くなり
伴奏が聞こえなくなり、
カウントできなくなるらしいのです。

マイルスデイビスが新人のメンバーに
「リラックスしろ」と言っていたということを思い出しました。

みんなリラックスすればできることなんですよね。

リズムに注意したかったら
他の事で余裕を作らないと
いけないわけですね。

楽器の場合は運指方法をよく考えて無意識でも
弾けるようにとか。
歌手の場合はメロディと歌詞をよく覚えて余裕ができると、
リラックスしてリズムに注意が向いてくるのですね。

つまり出来ることを完璧にしておくと、
他に目が向けるようですね。

私もコードをうろ覚えのまま
楽譜の無いジャムセッションで恥書いたことを思い出しました。

昔間違えた曲
Four マイルスデイビス


ジャズのシンプルな左手

ジャズのエキスが詰まっている
オスカーピーターソンの「C Jam Blues」です。
見ながら一緒に歌うだけでトレーニングになりますね。

やはりジャズはブルースに始まり
ブルースに終わるですね。

Oscar Peterson - C Jam Blues

Live in Denmark,1964.
Oscar Peterson(Piano),Ray Brown(Bass),Ed Thigpen(Drums)

さて最初のピーターソンのソロです。

Cの12小節ブルースですね。

C6  F7  C6  C7
F7  F7  C6  C6
Dm7 G7   C6  C6(G7)

標準のコードコード進行ですが、
大まかに言うと

C   C      C   C
F    F      C   C
G7  G7   C   C

で4小節が3つあります。
そして2小節単位になって
前半の2小節がコールで
後半の2小節がレスポンスです。

レスポンスが3つとも全く同じメロディの曲もたくさんあります。
コードは違っても4小節のメロディを3回繰り返す曲も多いです。
この曲もそうですね。

つまり最初の4小節をメージャースケールと
それにブルーノートのb3、b7そしてb5を強調した
ブルースぽいフレーズを作ればどこに使っても良いわけです。
それをブルーススケールと言うのです。

でも「ブルースぽい」と言うところが重要なポイントで、
全くブルースに聞こえないフレーズも作れますので

注意すべきところです。

リズムと並べ方を間違えるとブルースで無くなります。
チャーリーパーカーやモンクのブルースの名曲のテーマを
沢山聞いて使い方を覚えると良いと思います。

特にモンクの曲は
芸術的でよく考えられていると感心してしまいます。


ピーターソンのメロディは全ての音がブルースになっているので、
この曲を1万回聞くのも良いかもね。

1万回の発見があると思います。

さて今日の発見はピーターソンの左手のベースです。
23秒からピアノ最低音のCを
グ ウィィンーと全音符で弾き始めています。

右手はシングルトーンのメロディのみです。
まあ声を出しながらのメロディも素晴らしく
わざわざコードを弾く必要もないですね、
それに足を踏み鳴らしてのカウントもドラムのようで、
ソロもピアノトリオを聞いているようです。

左手のベースの話でしたね。
グ ウィィンー と書いたのは
タイミングが装飾音符のように少し早く、
全音符一つで4ビートを暗示するエネルギーを持っていることです。
装飾音符もたくさん使っていますけれど。

つまりコードのルートのみでシンプルに
ピアノトリオのように弾けるわけです。

つまり基礎の基礎はコードのルートを
リズム良く弾いてメロディを歌って弾ければ良いのです。

これだけでジャズが楽しめますね。


ジャズ目次

ジャズのシンプルなリズム「うん カ うん トーコ」

オスカーピーターソンの「C Jam Blues」のビデオを見ていて、
この中にジャズのエキスが詰まっていると感じたので、
見ながら出来るトレーニングを考えて見たいと思います。

Oscar Peterson - C Jam Blues

Live in Denmark,1964.
Oscar Peterson(Piano),Ray Brown(Bass),Ed Thigpen(Drums)

まず感じたのは、ジャズを演奏するのに大事なのは、
リズム、リズム、リズム、リズムですね。

難しい理論など中級以上でないと要りませんね。
これはCの12小節ブルースなので
C6  F7  C6  C7
F7  F7  C6  C6
Dm7 G7   C6  C6(G7)

のコードの構成音と、
メロディのブルーノートは 3と7と5の音が半音近く低い。
を知っていればジャムセッションできます。

何年もやっていても理論は詳しいのにジャズにならないのは、
リズムの基本を練習していないんですね。

この曲のテンポはお客さんの手拍子に合わせたものなので、
多分皆んなが乗りやすいテンポで、170位ですね。

55秒くらいからピアノソロに合わせて
レイ・ブラウンがベースの胴を叩いてリズムを取っています。

この数え方がスウィングの基本になります。
口で言うと

うん カ うん トーコ
うん カ うん トーコ

うん は一拍休み
カ は2拍目
トー は4拍目
コ   は4拍目の裏 でこれがスウィング感の元になります。

1分6秒から
うん うん うん カ

と4拍目のみ叩いています。
そしてドラムが足でハイハットを
2拍目と4拍目に踏み始めました。

この感じも重要で練習の時メトロノームの音を
ハイハットのように2拍目と4拍目に鳴らすと
同じような感じになるので、
自分で1拍目と3拍目を作らないといけないので、
リズムの良いトレーニングになります。

1分12秒からドラムが素手でスネヤを
うん カ うん トーコ
うん カ うん トーコ

と叩いています。
ピアノも左手で4ビートのベースラインを弾いています。
コード伴奏は無くても立派なジャズです。

次はピアノソロについて考えましょう。


賢いブルース「ストレートノーチェイサー」に乾杯

ジャズはブルースに始まりブルースに終わる。
ということで2018年の最初はブルース。

モンクの曲は見れば見るほどよく考えられた曲で、
リズムも自然にトリッキーでよく騙されたものです。
楽譜は4分の4拍子で書いてあるものが多いので、
4ビートで演奏すると、つい一拍とか二拍ずれたりしていました。

昔ベテランのベーシストに
これは元々が2ビートなので
2拍子で数えればいいんだと教えてもらい納得しました。

他の「ブルーモンク」なども全く同様で
2ビートフィールで

1 エンド 2 エンド

と数えるとぴったりで
よくできているなあと感心しました。

オスカーピーターソンの2拍子でテーマを演奏しているものです。
Straigh No Chaser


これはマイルスの採譜付きで
BbトランペットのキーのGで書いてあります。

テーマを4ビートで演奏しているので比べて見てください。

テナーもBbのオクターブ低い移調楽器なのでG、
アルトはEbなのでDで記譜です。

つまりピアノは実音のFのブルースです。
Miles Davis--Straight No Chaser


この曲は半拍前から始まる、
1−2小節と3−4小節が2小節づつのフレーズになって、
うまく コール アンド レスポンスになっています。

でもよく見ると3+3+2 拍の塊になって
2小節分の8拍となり数えにくいのです。
テンポが早いと特に間違えやすいようです。

5小節目から8小節目は半拍休んで始まって受け答えのフレーズになり、

9小節目からはリズミックな半音進行で盛り上げて
11小節目が3拍目の半拍前から伸ばすシンコペーションの
メロディーで終わっています。
ここは2+3+3拍 となっているとも考えられます。
うっかりすると伸びた音から1234と数えると2拍間違えます。

でもこれを全て二拍づつを塊とするとうまく終われます。

ジャズの曲は3拍子と2拍子そして4拍子が入り混じり
魅力的なリズムになっているのです。

ジャズ 目次

電子楽器は故障したらリセットを

持ち運びに便利で素晴らしい音がして
タッチが良い、

YAMAHA reface CP


を手に入れて快適に使っていたのですが、
電源は入るのですが
音が全く出なくなってしまいました。

なんでだろうと思いインターネットで検索してみると
故障した場合はファクトリーリセットすれば
治ることが多いというマニュアルの情報を見つけました。

良く考えたら電子楽器もコンピューターなので
誤動作すればリセットすれば治りますよね。

reface の場合は
電源を切って
右端の一番高い音の鍵盤を押したまま
電源をオンにして
音色のランプがフラッシュするとリセット完了です。

これで無事音が出るようになりホッとしました。

何しろこのキーボードには
グランドピアノの音が隠し音色として入っていたのでした。
音色つまみを中間にして電源を入れ直せばグランドピアノです。

知らない時はなんでグランドピアノの音がないのかが
残念でたまらなかったのです。
何しろ1979年にヤマハがPS-3という
3オクターブ半のポーターサウンドを
発売と同時に3万円(高かった)で買って重宝したのを思い出しました。
宴会の伴奏やったりね。


小さいキーボードが大好きなのです。
なんせギグに重いピアノ運ぶのが一苦労なのです。

サイズも昔のポーターサウンドと同じくらいですが
3オクターブしかないのに
演奏中にオクターブ変更がスムーズにできて
音は素晴らしく良いのでライブに使えます。

おまけにBOSEのSoundLink III という
100dbも出る小さいアンプと一緒に一式バッグに入れて
電車やバスで簡単に運べるので満足しています。
両方ともバッテリーで動くので電源なくても大丈夫です。


なんにしても治って良かった。
コンピューターを使っているものは、
最初にリセットの方法を調べた方が良いですね。

ジャズ 目次

ベーシストのためのジャズピアノ

ジャズベーシストが
ジャズピアノを勉強する方法を考えて見ました。

実はベースの音の弾き方が解っているので
簡単に弾けるようになると思います。

上手いベーシストやギターリストは
一本指で遊んでいる人もいます。

ベーシストでピアノが上手い人は多いし、
ピアニストからベーシストに変わった人も大勢います。 

まあ何の楽器でも今弾ける楽器のレベルぐらいまでは
頭の中で音楽がなっているのですぐ弾けるようになります。
もちろん筋肉トレーニングと
楽器特有のテクニックは時間がかかりますね。

その点ピアノは押さえれば鳴るし
同じ音は一つのキーしかないので簡単です。
ギターなどは弦が6本もあるので
ドの音が6箇所もありますよね。

さて実際にピアノをバンドで弾くとすると

1、 ベースのパートをピアノ(キーボード)で演奏する。
この時、ベースの実音は楽譜の1オクターブ下の音が出るので、
注意してください。ギターも同じですよ。

1)最初は右手の一本指でなるべく簡単にして弾きます。

何しろベースはいつも
右手の一本か二本の指で弾いているので同じです。

2)次は左手も使います。
間に合わなくなれば指をだんだん増やせば良いのです。
大事な音はしっかり抑えられる指で弾きます。

左手だけで弾けるようになれば右手が空いて、
コードやメロディが弾けますね。

2、メロディを右手で弾く
1)同様に指を増やして弾きます。

3、コードの音を右手で弾く
コードを弾く時はギターコードの音域の
 3C から 4G の間で弾く。
1)指1本なら 3 または 7(6) の音
2)指2本なら 3 と 7(6)

4、右手だけでアドリブする

と三週間もあれば立派なピアニストですね。

それでは素晴らしいベーシストであり作曲家の
チャールスミンガスのピアノ演奏です。

フルアルバムなのでYoutubeだと曲ごとにジャンプできます。

ジャズ 目次

楽器はケースから出そう

楽器が上達するのには、毎日10分でも続けると良いと言われますね。

 

家では音が出せなければ、他の方法を考えなければなりませんが、

家で楽器の練習をしようと思っているのに、

なかなか出来ない原因は

多分すぐ弾けないようになっているかもしれません。

 

楽器を手に取って30秒以内に音が出せないと、

ちょっと面倒に感じて始められないことが多いそうです。

 

まず手元にあったとしてもケースに入れていると、

ケースを開けて

楽器を組み立てて

譜面台を組み立てて

アンプに電源を繋いで

コードを接続して、音量を調整して、

楽譜を探していたら30秒では出来ませんね。

 

電源が必要ないピアノでも蓋がしまっていて、

鍵がかかっていると大変です。

蓋を開けて楽譜を置いておきたいですね。

 

キーボードも電源がワンタッチで入っても、

ちょっと面倒になりますよね。

ヘッドフォンも邪魔臭いですしね。

 

環境を考えることも練習の第一歩ですね。

弾く習慣が出来ると続くものです。

 

まあ楽器は抱いて寝るようであれば上手になります。

昔先輩のピアニストは狭い家にグランドピアノを置いて、

その下に寝ていました。

 

八城一夫さんのトリオの演奏でサニーです。

彼は楽器が買えなかったのでキャバレーのピアノで独学したそうです。

KAZUO YASHIRO TRIO - SUNNY

 

ウェス・モンゴメリーも20歳になってからギターを独学したそうです。しかも昼働いて夜ライブハウスの生活だったそうです。

好きならばなんとかなるものですね。

 

ジャズ 目次

 

歩いて踊ればリズムは安定しますよ

今、どうしたら簡単にリズムを安定して続けられるかを考えています。

先日2ビートや4ビートの多い国の打楽器奏者は立って演奏するのが普通で、

3、5、7、などの奇数拍子など特にインド音楽などの変拍子の国は座って演奏する方が多いのだそうです。
変拍子だとリズムを取りながら歩くと転びますね。

それと馬に乗る狩が主体の民族は3拍子で飛んだりして、
2、4拍子系は安定した農耕民族です。

確かに、日本の盆踊りや、祭り太鼓などは2拍子系ですよね。
と言うことは日本人はリズム感は良いので自信を持ってください。

まあ黒人もリズム感が悪い人を沢山見てきたので、
個人差とやり方を知らないだけのようです。

それでは問題はやり方ですね。

心臓はしっかりと一定間隔で動いていますし、
普通に歩いたり走ったりする時は右足、左足と一定間隔で動けます。
時々スキップすれば変拍子にも出来ますね。

それにロックコンサートでは皆右左に揺れて一緒に踊っています。

つまり体重の移動が右左に動けば一定間隔でリズムが安定します。

これを使ってリズムを取りながら演奏するとうまくゆきそうです。
もちろんちゃんと出来るようになれば、
座っても、動かなくても出来るものです。

ピアニストは座っていますが、足の踵をあげてリズムを取っていますね。オスカー・ピーターソンなどは大きな音で打楽器の代わりになっています。

両足の踵をつけてつま先だけで拍子をとると体重の移動がないので、良くないような気がします。

ベースのジャコ・パストリアスは歩き回って、飛んだり跳ねたりしています。

メロディとハーモニーは音楽の中にあり、
リズムは人間側にあるのだそうです。

オーケストラの面白い話で、
「音楽家の方は右側に、
打楽器の方は左側に並んでください。」
と言う話があったそうです。

まあ歩いたり踊ったりしているところで
リズムを狂わせる方が難しくなりますよね。
安定せざるを得ない状態を作れば簡単なわけです。

途中から立って弾いている
Keith Jarrett - Summertime です。



座って弾いていて
リズムを安定させたいと思っている
エレキベースやギター、ピアノ等は
是非立って歩いたりダンスをしながら演奏して見てはいかがでしょうか。
座る楽器の方は体全体を動かして見てください。

それでは、ジャコのDonna Lee です珍しいチューバの素晴らしいソロもあります。

8分ごろからジャコのソロです。

ジャズ 目次

ジャズの掟「テンション」

NHKテレビ番組で「山下洋輔のジャズの掟」の動画を
紹介します。

これはテンションの音である9、11、13について
構成と使い方の解りやすい説明です。

こんな番組が見れるなんていい時代になりましたね。
最後にはテンション盛り沢山のボサノバの名曲
「イパネマの娘」で締めくくってあります。

(6)カッコいい響き〜コードの”変色”


このシリーズはいくつか見れるのもあるので探してみてください。

ジャズ 目次

つぶやきながら演奏する

ピアノのキースジャレット、秋吉敏子、ベースのレイブラウンなどアドリブの時につぶやきながら演奏する人がいますね。前の席だとよく聞こえるのですが録音ではあまり聞こえません。
Keith Jarrett Trio - On Green Dolphin Street
楽器を演奏するのにまず頭で考えたメロディやサウンドを口ずさみながら弾くのは音楽的なフレーズの音が出るので良い方法です。
大変お勧めの方法です。私もよくうなっています。
もちろん頭の中のみで歌っても良いし
歌手のように美しく歌わなくても良いのです、
結構音痴の人もいますがリズムは皆正確だし体全体で音楽を演奏する素晴らしい愛情が伝わってきます。
管楽器は吹きながら歌っているので聞こえないし、他の楽器の人は色んなところを動かしていますね。
もちろんジャズミュージシャンだけではなくクラシック畑にもいます。
女性コーラスの男性指揮者が大きな声でバスで歌って台無しにする事もありますが。
有名なところではグレングールド、グルダそしてユジャワンなどがいます。
いくつか集めてみましたのでお楽しみください。
Glenn Gould plays Bach
FIERY ENCORE BY YUJA WANG! Carmen Variations (Bizet/Horowitz)
さてこれはボーナスで歌もベースも素晴らしいエスペランサ。
これぐらい上手ければつぶやく必要ないですね。
見てるだけで楽しい。
Esperanza Spalding - "Jazz Ain't Nothin But Soul"

FourのBセクションは循環コード

  1. マイルスデイビスの「Four」のシンコペーション
  2. Fourのメロディ、ブルーノート
  3. Fourのメロディ、Bセクション
  4. Four のコードを階名で
FourのBセクションのコードを見て見ましょう。
解りやすいように C でのコードを次に示します。

[A]
C  C  Gm7  C7
F   F   Fm7  Bb7
[B]
C  Ebm7/Ab7 Dm7 G7
C  Ebm7/Ab7 Dm7 G7
[A]

[B']
C  Ebm7/Ab7  Dm7 G7
Em7/Ebm7 Dm7/G7 C  C(Dm7/G7)

[B] と [B]'の最初の4小節は同じで、
終わりの4小節は終わるために半分の2拍づつになっているだけですね。
Em7はCmaj9の上の4音なので代理コードですね。

ここでのメロディは5,#5,6 と上向きの半音進行で、
コードは半音進行で下がっていてコントラストがついていいですね。

ここでは Ebm7 と Ab7が出てきていて変わった感じがしますが、

Dm7の半音上からスムーズに下がるため、
同様にAb7もG7にスムーズに下がるためと、

Ebm7とAb7 は IIm7/V7 なので
 同じ機能のコードです。

C Ebm7 Dm7 G7 は
C C   G7  G7 のスムーズ型です。

メロディに#5があるので
C Caug F G7 とも考えられます。
Caug の代わりに C7b13 とも考えられます。

これは
Dm7 は F6 と同じ構成音なので F=IV と
考えると
I I IV V    の進行と同じです。

ということは
循環コード
C Am7 Dm7 G7

の Am7の代わりに 
Ab7 や Ebdim A7 などのようなサウンドになり、
機能的には循環コードのようですね。

このようにメロディに合うような
トニック(I) ドミナント(V)サブドミナント(IV) の
代理コードを当てはめたり、ターゲットのコード(ここではG7)に向かって進むコードを当てはめると色々考えられて楽しいですね。

メロディを歌うときに同時にコードの機能も感じると良いようです。
私は簡単な曲しかできませんが、いつか感じられるようになりたいですね。

マイルスの演奏の採譜表示のビデオです。
トランペットはBbの移調楽器なので1音上のFのキーの楽譜で書いてあります。


ジャズ 目次

Four は Mistyと同じコード進行

  1. マイルスデイビスの「Four」のシンコペーション
  2. Fourのメロディ、ブルーノート
  3. Fourのメロディ、Bセクション
  4. Four のコードを階名で
それでは Four のコード進行を考えて見ましょう。
レコードなどではマイルスの作曲となっていますが、
サックス奏者の Eddi "Cleanhead" Vinson が作ったものらしいです。パーカーのDonna Leeはマイルスの曲だそうですしね。

Four

[ A ]
Eb   Eb Bbm7 Eb7
Ab   Ab Abm7 Db7
[ B ]
Eb   F#m7/B7 Fm7 Bb7
Eb   F#m7/B7 Fm7 Bb7
[ A ]
Eb   Eb Bbm7 Eb7
Ab   Ab Abm7 Db7
[ B' ]
Eb   F#m7/B7   Fm7      Bb7
Gm7/Gbm7  Fm7/Bb7    Eb    Eb    ||

コードを番号に変えて考えれば良いのですが、
私には C のキーで考えた方が分かりやすいので書き換えて見ます。

大昔友人の上手いサックス奏者はメージャーのキーは C で、マイナーのキーはDmで曲を覚えていると言ってました。
つまり彼はアルトサックスでEbとFm、
クラリネットでBbとCm、
フルートでCとDmと吹き分けていました。
指はほとんど同じですしね。
今思うとそれもあって曲をすぐ覚えられたのだなあと
改めて感心しています。
初見は不得意でも、音楽として捉えられたのだなあと思います。

[A]
C  C  Gm7  C7
F   F   Fm7  Bb7
[B]
C  Ebm7/Ab7 Dm7 G7
C  Ebm7/Ab7 Dm7 G7
[A]

[B']
C  Ebm7/Ab7  Dm7 G7
Em7/Ebm7 Dm7/G7 C  C(Dm7/G7)

どうですか簡単になったように感じませんか。
上手くなる人は物事を単純化することが得意なのでしょうね。

ところでよく見るとなんとMistyの [A] [A'] とほとんど同じです。Mistyは半分の8小節づつになっています。
一つ有名な曲を覚えると同じようなコード進行の曲はたくさんありますね。コード進行を使って作曲するのもチャーリーパーカーの頃からジャズでは流行っていますし。
良いコード進行を使うと作りやすいですし、
著作権を払わないためだったという説もあります。

Misty
C  Gm7/C7 F Fm7/Bb7
C/Am7 Dm7/G7
(1)Em7/A7 Dm7/G7:II
(2)C     C   ||



それでは[A]から考えて見ましょう。
[ A ]
C C Gm7 C7
最初の2小節のメロディは
「そ ら てぃ ぅれ ど てぃ」
とCのコードの56789の音で
テンションが入ったトニックですね。
(注)トニックからはどのコードにでも飛んで行けます。
一度解決(安定)しているわけですから。

次の2小節は「そ ら てー」と
5 6 b7 とブルーノートが入っています。
トニックコードにb7が加わるとC7になります。
これをFのドミナントと考えるとスムーズに5小節目のFに進めます。

このC7を拡張代理コードのGm7とC7に置き換えてあります。

まあ4小節全部はトニックなので、
Fのサブドミナントに進行する前をスムーズにするために追加したと考えても良いでしょう。
(注)C7の上に3度ずつD、Fと積み上げるとGの上の方はGm7になります。これは自由に行き来ができるのでGm7/C7 Gm7/C7 などと頻繁に使われます。
ジャズでもっとも重要な II V (ツーファイブ)の進行ですね。

5小節目からは
F F Fm7 Bb7
なのですがメロディは4度上がったものです。
コード進行は同様に4小節がサブドミナントのFと考えて、
ブルーノートのメロディの7小節目からは少し暗くなって、
Fmとブルーノートである7thの音を加えてFm7、
そしてまた II V と考えてFm7 と Bb7 に分解して
B セクションのトニックにスムーズに落ち着くようにしています。
(注)楽譜によっては最初の4小節間も同じ進行にして、
C C Cm7 F7 とすることも多いです。
(注)FからCに行く進行を賛美歌の終わりのアーメンと歌う場所に使われているので、アーメン終止とも呼びます。
ドミナントモーションよりも柔らかな進行です。

次回はBセクションを説明します。


Fourのビデオ
このマイルスのBlue Hazeの録音はEbになっているので以前紹介したものはレコードが半音下がっていたのでしょう。
演奏はアートブレーキーのドラムのイントロがジャズ喫茶で良く聞いて耳に残っています。後のForu and More のアンソニーの名演と共に好きなソロです。


ジャズ 目次

Fourのメロディ、ブルーノート

4小節を上手く歌えましたか。
英語読みのDoReMi慣れましたか。
日本語のドレミのレがReなので舌を付けない、
そしてソラシドのシをティ(ti)にするよう注意してください、ソの#がシ(si)になるので区別するためです。

さてそれではメロディについて考えて見ましょう。

この曲のフォームは8小節のフレーズが4つの
A B A B'
の32小節がワンコーラスになっています。

B' というのは最後がBと少し違うという意味です。
Bの最後はまだ曲の途中の感じのメロディで、
B’ は本当に終わりですというメロディです。
何回も繰り返す時は
もう一回やりますというコードを追加します。
よくカッコ内にコード名を書いてあります。
これをターンバック(Turn Back)と呼びます。
書いてなければ自分で追加します。
ジャズは自分で考えれば良いのです。
いい加減とも言えますね。

最初のAは
4小節のメロディのフレーズが
次の4小節は、そのまま4度上がっています。

つまりアクセントになる ティ(7)の音を
何回もしつこくやって、
最後に半音下のブルーノートの音である テ(b7)を伸ばして聞かせています。
演歌のコブシと同じですね。
まあ演歌は日本のブルースですからね。

これを4度あげるとアクセントの音はミ(3)の音となり、
同様に終わりの伸ばす音は
メ(b3)で、またブルーノートになります。
うまく作ってありますね。
レコードには作曲がマイルスになっていますが違うようです。まあマイルスが作曲した曲も他の人の名前になったものもあるようです。あてになりませんね。


*ソラ[ティ]|
[ A ]
①ーソラ[ティ] ーソラ[ティ]|
②ーゥレド[ティ] ーソラ[[テ]]|
③ーーーー|
④ーー *ドゥレ[ミ]|
⑤ードゥレ[ミ] -ドゥレ[ミ]|
⑥ーソファ[ミ] ードゥレ[[メ]]|
⑦ーーーー|
⑧ーーー


アニタオデェイの歌で一緒に歌ってみてください。
階名でもスキャットでも楽しいですよ。
しっかり体でカウントしてアクセントを大げさにね。




ジャズ 目 次

マイルスデイビスの「Four」のシンコペーション

マイルスデイビスのFourはジャムセッションでも人気の曲ですね。
残念ながら覚えられない人なのでいつも楽譜を見て演奏していました。
ジャムセッションでうろ覚えのため何度も恥をかいた曲です。
皆当然知っているはずの曲なのでパッと始められ焦りまくりでした。それでも懲りずにうろ覚えなのです。

完璧に覚えてみようと色々分析をして見ましょう。

この曲でジャズの特徴である
シンコペーションのアクセントが最初の4小節にあります。
採譜したものや楽譜を見れば解るように、
休符と八分音符で

*ソラティ|ーソラティ ーソラティ
ーゥレドティ ーソラ|ーーーー

と ティ のところに、つまり
一拍目と三拍目の半拍前に
アクセントがあるので

これが完全にできるようになると
メロディにも伴奏のタイミングにも使えます。

ジャズのコードの伴奏のタイミングはここにあります。

演奏に合わせて最初の4小節を一緒に歌って見てください。
アクセントは十倍大きく歌えば完璧です。



マイルスの年代別の録音です。
録音毎にテンポが速くなっていきます。
1954年の名盤Walkinのソロを採譜したYoutubeを見つけました。
John Coltrane(Ts),Philly Joe Jones(Dr),Red Garland(P)
Paul Chambers(B)


60年代の最強のメンバーでの演奏がフォービートの演奏が完成したと思います。

リズムやテンポが自由自在に変わって何処をやっているのか追いかけるだけでも難しいものです。
Fourのテンポもものすごく早くなっています。

1966年のFour&Moreです。
Miles Davis(tp); George Coleman(ts);
Herbie Hancock(p); Ron Carter(b); Tony Williams(ds)


この曲はドラムのイントロから入ってドラマーの個性が出ていますね。


ピアノの最低音0Aの倍音から考えた綺麗な響

ピアノは88鍵ありほとんどの楽器の音域をカバーしています。
最低音は0Aで
真ん中の音は4C
最高音は8Cです。

つまり真ん中の一オクターブ 4Cから4Bまでの12音を挟んで
右側の高い方に三オクターブと 8Cの一音

左側の低い方に三オクターブと 0B、0Bb、0Aまでの三音です。

合計すると
七オクターブ 12x7=84鍵盤
それに両側の4鍵盤を加えての 88鍵盤です。

Aからの倍音は

0A、1A、2E、2A、3C#、3E、3G、
3A、3B、4C#、4D#、4E、4F、4G、4A と続きます。

これをみると倍音にある音ならよく響く綺麗な音になるはずです。
この間隔より高い音なら濁らないので
ピアノを弾いたりアレンジをする時には注意する点です。

0Aのオクターブ上は1A、つまりどの音でも
オクターブなら良さそうです。

次は1Aと2Eは五度離れているので
五度はこの上なら使えます。(完全五度)

次は2Aと3C#は三度(半音4個で長三度)
3C#と3Eも三度(半音3個で短三度)なのでこれより高いと使えます。
三度と下の音を一オクターブ上にあげた六度が
2Aより高い音ならよく使われるハーモニーとなりますね。

参考にピアノの周波数を計算してみましょう。

4Aが音合わせの時に使う標準の440Hzです。
昔は低くて435Hz位だったそうです。
作曲家の芥川也寸志が435番地に住んでいたので
受験に覚えやすかったそうです。

最近は高くなり442Hzのオーケストラも多いですね。
444Hzだと5Cが
528Hzになり若返り効果
があるそうです。

さて440Hzの周波数から0Aの周波数を計算してみると
四オクターブ下、
一オクターブ下の3Aが半分の220Hzなので
4回周波数を半分つまり2の4乗は16なので
16で割ると27.5Hzになります。
つまり
4A  440Hz
3A  220
2A  110
1A   55
0A   27.5Hz

普通のスピーカではあまりでない音ですね。
上に行ってみると
5A  880Hz
6A  1760
7A  3520Hz になります。

最高音の8Cは1Cを32Hzとすると
七オクターブ上なので
2の7乗は128なので32x128=4096Hz
となります。

最高音の二オクターブ上の倍音は
9C 8192
10C  16384Hz(16.4KHz)
ですね。
ステレオが20KHzまでくらいで
普通の人が聞こえるかどうかというところです。

8歳のドラマーよよかちゃんです。
実に歌いながら楽しそうに叩きますね。
嬉しくなりますね。




人間も共振する

メトロノームを100個動く台の上に置いて
バラバラにスタートさせると、
しばらくすると一緒のタイミングでなり出します。
このビデオを見て下さい。
圧巻ですね。
東京理科大学での実験です。


機械でもリズムがぴったりと同期するのですね。

つまり人間ならもっと簡単に共振して同期するはずですよね。

バンドで皆が踊りながら、
ぴったりリズムがあって
気持ちよくなるのは
当たり前なのですね。

リズムを合わせるには
メトロノームを揺れる台に乗せるように
力を抜いてリラックスすると自然に合うものです。

メトロームの音のような
観客の手拍子から導かれて
オスカーピーターソントリオの
C ジャムブルースです。



これに合わせてあなたも共振して
2拍目と4拍目に手拍子で合わせて
楽しんで下さい。

ジャズはブルースからです。

最後まで一緒に体を動かしてカウントできれば
プロも夢ではありません。

アドリブで大事なのはテーマのメロディ

  1. アドリブはアレンジの一部
ジャズのアドリブはテーマの曲を何回も繰り返して
交代でソロをしています。
つまり曲の伴奏(コード)はそのまま繰り返しています。
歌ならば歌詞にストーリーがあるのでメロディは同じでも飽きないのですが、楽器でやると転調でもしないと単調になります。

デキシーランドジャズの頃はコレクティブインプロビゼーション(Collective Improvisation 集団的即興演奏)と言って、
メロディに対位法的に即興でオブリガートをつけて一緒に演奏していました。

メロディ的やリズム的に合いの手を入れた訳です。

簡単に言えばメロディを演奏しなくて、
オブリガートがソロとして
独立したようなものです。

つまりアドリブの方法もオブリガートを作る方法も全く同じです。

この動画ではトランペットのメロディにクラリネットとトロンボーンがオブリガートを付けて各人のソロに入っています。
有名なブルースの曲です。
Tuba Skinny - "Tin Roof Blues"


モダンジャズになつてもリズムやハーモニーが少し洗練されたぐらいで本質はあまり変わりません。

アドリブを練習するのにコードのスケールやペンタトニックを覚えたり、名演奏のコピーをしたりするのは、次の段階なのです。
まずはアドリブを曲がりなりにもすることなのです。
どちらかと言うと音はどうでも良いので、
全部の音をジャズのリズムで弾くことです。
何しろ肘打ち奏法もアリですからね。

間違いやすいのは、
人のアドリブのコピーは分析して吸収するためで、
そのまま練習して演奏することはジャズでは無いのです。

ジャズは他のメンバーとの対話なのです。
クラシックの勉強方法と全く違って、

自分で感じて考えるのが大事になります。


ピアノの伴奏のリズムは、
よく聞くとそのままでリズムソロとも言えるのです。
それを発展するとブロックコードソロになります。

ジャズのアドリブというのは伴奏の発展型とも考えても良いのです。

インディアナ州のインディ500で歌われる歌で有名な、
Back Home Again In Indiana のコード進行を使って
マイルス(チャーリーパーカとなっている)が作曲して、
ジャズの名曲で難関な曲でもある
Donna Leeを比較して聞いて見て下さい

つまりマイルスがIndianaをアドリブしたらこうなったという、
アドリブの見本のような曲です。
どちらの曲でも聴きながら反対の曲を歌ってみると楽しいですよ。

アドリブの分析とリズムの練習には
チャーリパーカーやマイルス、ソニーロリンズ、セロニアスモンクが I Got Rhythme などのコード進行で作曲したテーマを勉強するのには最適です。
ジャズのメロディとしての楽譜がありますので楽です。

それにまずはテーマのメロディがジャズ風のリズムで演奏しなければジャズになりませんね。
アドリブなくてもジャズに聞こえないとね。

枯葉やミュージカルなどのポピューラーソングをジャズ風に演奏するのはメロディをフェイクしなければならないので難しいのです。

ゆったりしたコーラスの
Indiana


名人の共演で最速に近い演奏です。
Donna Lee all star cast Joe Pass Terry Clark Oscar Peterson N.Pederson R.Scott

この曲でインディアナを歌うのも楽しいですよ。

いつかこのテンポで弾いて見たいですね。

まあ1000聞くと2つか3つ出来るようになります。
まずは自分でも出来ると思うことです。

ジャズ 目次

ピアノを2本以上の指で演奏する

さて一本指で弾いて間に合わなければ
どうしますか。

多分右手(利き腕)の人差し指が一番良く動いて
同じくらい中指が良く動くので使っていると思います。
何しろ人差し指という名前からしても
鍵盤の思う場所を叩くのは得意ですよね。

間に合わなければ次は両手の一本指で弾く。

木琴やヴァイブラフォンを
両手にマレット(撥の事ですけれど)
を一本ずつ持って演奏しているのと同じですね。
ピアノも同じように弾けばどんな早いメロディも
2つの音の和音も弾けます。
ピアノも全部の指を使う必要は無いのです。

山下洋輔などはよく早いメロディを両手で弾いています。
珍しく坂本龍 一とジャズのスタンダード中のスタンダード
I Got Rhythmを両手メロディのアドリブを展開しているビデオです。



ピアニストのDavid Matthews は右手は指は動かないので
コードのときは右手は1音で
ソロは主に左手だけで演奏しています。
ソロは5分20秒から。
Manhattan Jazz Quintet - Michelle

音楽はハンディが有る人が劇的な方法を開発していますね。
左手のピアニスト。
スリーフィンガーのギター。
テクニックが無いピアニストなどなど。


両手で間に合わなければは親指と他の指の組み合わせて
二本でやればかなりのことが出来ます。
人差し指とは近い鍵盤を弾く時、
そして小指とはオクターブなど離れた音の時、
親指を動かす時は押さえている指の下をくぐらせます。

二つ以上の指を使うときは
フレーズが白鍵盤から始まる時は親指から、
黒鍵盤から始まる時は人差し指から始めた方が楽なことが多いと思います。

あまりスケールやハノンの練習ばかりするよりも
曲のメロディを練習したほうが効率が良いそうです。
私の先生のゲイリーバートンはスケールの練習はしないそうです。
彼は素晴らしいピアニストでもあります。
私は彼に習いたくてヴァイブラフォーンに転向しました。

手の動きは骨の動き方と筋肉の動き方を知って動かすと
スムーズに動かせます。アレキサンダーテクニックと言う方法です。

手首の回転軸は小指側にある

と言うことを認識すると無理しない動きになることが分かりました。

つまり親指側の骨が支点だと思っていると無理な姿勢になるわけです。

ピアノやドラムなどの動きはげんこつで机をドンと叩くのと同じですね。小指が支点になっているし。試しにピアノの黒鍵を叩いてみてください良い音がしますよ。
骨の動きのビデオを見て動き方をイメージしてくださいね。

尺骨の動き


自然な動きを研究して首や肩等を痛めないように気をつけてください。ピアニストならだれでも知っておきたい「からだ」のこと

それでは両手に2本づつ合わせて4本のマレットだけで
3オクターブしかないヴァイブラフォンで完璧なソロを弾いてしまう
ゲイリーバートンの演奏です。

Gary Burton"Chega de Saudade"Vibes Solo



ピアノは10本の指が使えるのでもっと簡単ですよ。

ジャズ 目 次

たった四種類のトライアド(三和音)

コードは難しいと思われるかもしれませんが、
基本的な三和音(トライアドコード)はたった四種類です。

スタンダードジャズで良く使うものはメージャーとマイナーです。
統計によるとディミニッシュは8%位で
オーギュメントについては1%未満です。

5の音を無視して
ディミニシュはマイナーで
オーギュメントはメージャーに置き換えれば良いのです。

つまりメージャーとマイナーと合わせて
全部の半音階が12なので
24個しかありません。
これだけ知っていれば殆どジャズの演奏はできます。
問題はジャズのリズムで演奏する事なのです。

4種類の三和音(トライアドコード)

1) メージャートライアド
1,3,5(ど み そ) ルートのみを省略して記載
例 C 
 (読み シィ) (構成音 C E G)

2) マイナートライアド
1,b3,5(ど め そ) ルート名にm(マイナー)と記載
例 Cm 
 (読み シィ マイナー) (構成音 C Eb G)

3) ディミニッシュトライアド
1,b3,b5(ど め せ) ルート名にdim(ディミニッシュ)と記載
例 Cdim 
 (読み シィ ディミニッシュ) (構成音 C Eb Gb)

4) オーギュメントトライアド
1,3,#5(ど み し) ルート名にaug(オーギュメント)と記載
例 Caug 
 (読み シィ オーギュメント) (構成音 C E G#)

つまりCメージャスケール
do(1) re(2) mi(3) fa(4) so(5)  (ど ぅれ み ふぁ そ) の音は
C D E F G (3と4の間が半音です)
me(b3) め  の音は Eb
se(b5) せ の音は Gb
si(#5) し の音は G#

と理解できたら、実際に一度全部、紙に書いてみてください。

宿題にしますのでコメントに一つでもコードの構成音を書いていただければ添削します。
1)Db 、 Db m 、 Db dim 、 Db aug 
2)G 、 Gm 、 Gdim 、 Gaug
3)Bb 、 Bbm 、 Bb dim 、 Bb aug
4)E 、 Em 、 Edim 、 Eaug

どのオクターブの音名かの表示

音の高さの英語名はCDEFGABCですがピアノのどの位置の音かは分りませんね。
いままでは中央のCから1オクターブ下などと説明していましたが大変です。

オクターブの位置の番号を追加して説明しやすい方法があるので紹介して、
これからは説明に使いたいと思います。
いろんな規格があるのですが中央のCを4Cと呼ぶ方法を使います。
国際規格でC4と書く方法もあるのですがコードネームとまぎらわしいので。

ピアノの鍵盤の最低音の C を 1C 
として2番目のC を 2C と順に呼びます。
オクターブ番号の始まりは C からです A からではないので注意。
 
中央の C の音を 4C

ピアノの最低音は 0A(Cからオクターブ番号が変わるので 0 ですね)で
最高音は 8C です。
 
つまりコードの音域は「 3C から 4G まで」のように書け簡単になります。

これからこのブログでの説明にはこれを使いますので覚えておいてくださいね。

モダンジャズのベースドラムはアクセントだけ

マーチから変貌を遂げてきたドラムセット。
ビッグバンドのドラマーのバスドラムの奏法について少し調べてみました。

1940年代からのモダンジャズではリズムはライドシンバルと2拍目と4拍目のハイハット シンバルでキープして、
バスドラムはアクセントを強調するために主に使います。

ところがビッグバンドのレパートリーには古いものが多く曲により演奏を変える必要があります。

マーチは歩くための音楽なので二拍子のものは1拍目と2拍目に1小節に2回、4拍子ではビート毎に1小節に4回、ドン、ドン、ドン、ドンと歩きやすいように打ち鳴らします。

同様にビッグバンドはダンスミュージックとして発展してきたので、踊りやすいようにバスドラムを各ビートに叩きます。
ロックなども踊りやすいようにバスドラムが主体でリズムを刻む音楽なのです。

モダンジャズではリズムをキープするのは、
主にベースになってきて、
つまり音楽の幅を広げるため、
ベースと同じではなく、
ライドシンバルをベースとハーモニーのように四分音符で

ツン、ツー、ツー、ツー

としっとりとした低めの音で長いレガートで刻み、

ハイハットは2拍目と4拍目に短い音で

うー、チッ、うー、チッ、

左足でペダルを踏んで拍子を取っています。

バスドラムはアクセントのみに使います。

ライドシンバルは、リズムは叩かないで
まるでメロディ楽器のように演奏することが多くなりました。

ハイハットとベースだけがリズムを刻んでいることもあります。
ベースもハイハットもメロディのようにも演奏します。

つまり踊るための音楽から、
鑑賞するための音楽に向かって
モダンジャズが出来てきたのでした。

ビデオやライブをみて、
ドラムとベースがメロディとどう絡んでいるのかを
見ながら聞くのも楽しいと思います。

ジャズのスイングとシャッフルのリズムの説明です。

Jazz Rhythm Section 101: Jazz Swing and Shuffle Styles


打楽器のVic Firth のサイトはリズムセクションの
解説ビデオの宝庫です。
ドラムセットの歴史についてのビデオなどがありました。
英語ですが日本語に自動翻訳すればいなんとかわかると思います。
昔の自動翻訳に比べると少しはましです。
http://vicfirth.com/drumset-history/

ジャズ 目次

ドラムの左手のオカズ

さて右手のほぼ四分音符の
ツン チン ツン チン |
というシンバルレガートと

左足のフットペダルの2拍目と4拍目の
うん チャ うん チャ |
という音と

ベースのほぼ四分音符の
ぶん ぼん ばん ぼん |

という低音とシンバルの高音の
ハーモニーのリズムで

ジャズの4ビートは出来上がっています。

これに左手でソロイストの
メロディに対応したり
間が空いたところを埋めてやると
ジャズの雰囲気が盛り上がります。

モンクのブルーモンクです。
ドラムのベンライリーはスネアとバスドラムのみで
シンプルに演奏しています。

モンクのBlue Monkです。


さてこれを簡単に左手を演奏するのかを考えてみましょう。

ミディアムテンポでは3連音符で考えます。

(1)23 (2)23  (3)23 (4)23 |(1)23 (2)23  (3)23 (4)23 |

()は四分音符なのでベースとシンバルが鳴っているところです。
左手で軽くスネアを叩く場所は

「1」各ビートの3連音符の一番最後
 つまり3の所に入れるのです。
一番シンプルには2小節目の最後に入れます。
赤字の所ですね。
(1)23 (2)23  (3)23 (4)23 |(1)23 (2)23  (3)23 (4)23 |
ツー ツー ツー ツー |ツー ツー ツー ツー

これをメロディに対して効果的だと思うビートの所に
入れてみると複雑になります。

「2」 今度は各ビートの3連音符の2番目
 つまり2の所に入れてみます。
(1)23 (2)23  (3)23 (4)23 |(1)23 (2)23  (3)23 (4)23 |
う ツー ツー ツー |ツー ツー ツー ツー|

「3」 今度は各ビートの頭のどこかに入れます。
(1)23 (2)23  (3)23 (4)23 |(1)23 (2)23  (3)23 (4)23 |
ー ツー ツー ツー |ツー ツー ツー ー|

「4」今度はこれまでの3つを適当に組み合わせます。
(1)23 (2)23  (3)23 (4)23  |(1)23 (2)23  (3)23 (4)23 |
う  ツー ツー|ツカカ ツカカ ツー ツー

これだけでいろんなリズムができますね。
あなたのカッコいいリズムを考えてください。

このビデオは早いので八分音符に近いです。



4ビートとドラムの関係


56秒目から左手が入ってだんだん複雑になります。