交代でソロをしています。
つまり曲の伴奏(コード)はそのまま繰り返しています。
歌ならば歌詞にストーリーがあるのでメロディは同じでも飽きないのですが、楽器でやると転調でもしないと単調になります。
デキシーランドジャズの頃はコレクティブインプロビゼーション(Collective Improvisation 集団的即興演奏)と言って、
メロディに対位法的に即興でオブリガートをつけて一緒に演奏していました。
メロディ的やリズム的に合いの手を入れた訳です。
簡単に言えばメロディを演奏しなくて、
オブリガートがソロとして
独立したようなものです。
つまりアドリブの方法もオブリガートを作る方法も全く同じです。
この動画ではトランペットのメロディにクラリネットとトロンボーンがオブリガートを付けて各人のソロに入っています。
有名なブルースの曲です。
Tuba Skinny - "Tin Roof Blues"
モダンジャズになつてもリズムやハーモニーが少し洗練されたぐらいで本質はあまり変わりません。
アドリブを練習するのにコードのスケールやペンタトニックを覚えたり、名演奏のコピーをしたりするのは、次の段階なのです。
まずはアドリブを曲がりなりにもすることなのです。
どちらかと言うと音はどうでも良いので、
全部の音をジャズのリズムで弾くことです。
何しろ肘打ち奏法もアリですからね。
間違いやすいのは、
人のアドリブのコピーは分析して吸収するためで、
そのまま練習して演奏することはジャズでは無いのです。
ジャズは他のメンバーとの対話なのです。
クラシックの勉強方法と全く違って、
自分で感じて考えるのが大事になります。
ピアノの伴奏のリズムは、
よく聞くとそのままでリズムソロとも言えるのです。
それを発展するとブロックコードソロになります。
ジャズのアドリブというのは伴奏の発展型とも考えても良いのです。
インディアナ州のインディ500で歌われる歌で有名な、
Back Home Again In Indiana のコード進行を使って
マイルス(チャーリーパーカとなっている)が作曲して、
ジャズの名曲で難関な曲でもある
Donna Leeを比較して聞いて見て下さい
つまりマイルスがIndianaをアドリブしたらこうなったという、
アドリブの見本のような曲です。
どちらの曲でも聴きながら反対の曲を歌ってみると楽しいですよ。
アドリブの分析とリズムの練習には
チャーリパーカーやマイルス、ソニーロリンズ、セロニアスモンクが I Got Rhythme などのコード進行で作曲したテーマを勉強するのには最適です。
ジャズのメロディとしての楽譜がありますので楽です。
それにまずはテーマのメロディがジャズ風のリズムで演奏しなければジャズになりませんね。
アドリブなくてもジャズに聞こえないとね。
枯葉やミュージカルなどのポピューラーソングをジャズ風に演奏するのはメロディをフェイクしなければならないので難しいのです。
ゆったりしたコーラスの
Indiana
名人の共演で最速に近い演奏です。
Donna Lee all star cast Joe Pass Terry Clark Oscar Peterson N.Pederson R.Scott
この曲でインディアナを歌うのも楽しいですよ。
いつかこのテンポで弾いて見たいですね。
まあ1000聞くと2つか3つ出来るようになります。
まずは自分でも出来ると思うことです。
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