歌や楽器を演奏する時に
生きた音楽にするのは難しいものです。
メロデイに息吹を吹き込むには音の大きさ、
つまりダイナミックレンジを広げて
メリハリをつけるのが簡単な方法です。
フレーズの中に
小さい音と大きい音を上手く入れるわけです。
朗読をするのにも似ていますね。
歌はそのものですけれど。
シンプルな方法は
平均の音の大きさをなるべく小さくし抑揚をつけるのです。
アクセントの大きい音とのコントラストがつきます。
同じ大きい音のレベルでももっと大きい音のように感じます。
昔、吹奏楽団の練習で指揮者の先生は
「クレッシェンドはピアノ(p)なり」
が口癖でした。
フォルテピアノ(fp)もフォルテとピアノの差が重要です。
つまり本当に小さい音から始めないと効果が無いと言う事です。
小さい音は難しいのですが確実に出せばメリハリがつきます。
特に電気楽器は家でアンプを使わずに練習すると
ついつい強く弾く癖がついて棒歌いになってしまいます。
電気楽器はアンプの音量をなるべく大きくして、出来るだけ小さい音で弾くように練習から心がけた方が良いという事です。
つまり生楽器と同じ条件になる用にです。
フルサイズのグランドピアノなどは小さく弾くのは大変です。
ドラムなど簡単に大きい音は出ますが
小さい音をコントロールするのは
テクニックが必要なので難しいですね。
前々からいろんな方のYoutube 動画などで、「楽器は小さく弾くようにしてコントロールするとダイナミックスがついて初めて音楽になります。」と言われているのを見ていました。
聞こえるか聞こえないか位の音と組み合わせるとフレーズが生きてくるのです。
以前電子ピアノを弾いていた時は、小さいアンプでしたのでドラムが入っているとつい大きく鍵盤を叩きすぎて、録音を聞くと自分でも弾くのが嫌になるほど単調になっていました。
最初は電子ピアノなのでモノラルだし音は悪いからだと思っていたのです。
しかし内蔵のメトロノームの音が小さすぎて
聞こえくて合わせにくいと思い調べた時に、
ただ単に鍵盤を強く叩きすぎてたのが分りました。
つまり電子ピアノ内蔵のメトロノームの音が聞こえるようにしてから小さく弾くのと同様に、
アンプのボリュウムを上げておいて p と f をはっきり弾けば音楽になるわけです。
小さい音を出すところを大きめに弾いていると大きい音と余り変わらないので単調になります。
ビッグバンドでエレキベースに500Wのアンプを使い
大きめの音量にしておいて
小さく抑えて弾いてみたら気分よく弾けました。
余裕がある低音が出て、アクセントが付けやすかったです。
自分で可笑しい位に大げさにやってみたら
聞いている人にはちょうど良いくらいです。
役者さんになったつもりで。。。
それでは、エレキギターのトリオの演奏です。
ジョーパスのフレーズが生きている所を感じてください。
1分15秒の所を聞いてくださいね。
Joe Pass - Satin Doll
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