それにぴったりとハーモニーで歌うようにからみつくのがドラムのライドシンバルです。
聞いているだけでアドリブの音を殆ど出さなくても体が踊ってしまいます。
[1]ツ②ー③ー [2]ツゥ②ー③ク [3]ツ②ー③ー [4]ツゥ②ー③ク
ドラマーはベースのリズムに共振して右手でシンバルでうねるように歌っています。
そうですジャズのドラムは片手だけでベースと合わせるだけでもカッコイものです。
難しいテクニックよりもリズムに素直に合わせてグルーブ感をだすことです。
今日からあなたも出来そうでしょう。やってみて下さい。
ドラムが無ければスキャットでツーチーツーチとなどとつぶやいてくださいね。
つぶやければドラムも叩けます。
初めのうちはスウィングの
チー チッキ チー チッキ と演奏するのはかなり難しいので、
軽く四分音符だけで
二拍目と四拍目に少しアクセントを付けて演奏するのが良いと思います。
とここまではドラムの役割の復習になってしまいましたね。
さていよいよ右手のスティックを持ってライドシンバルで
ベースのボン ボン ボン ボン というビートと一緒に
ツーー ツゥーク ツーー ツゥークとハモッて歌う方法を考えて見ましょう。
ツーー ツゥーク ツーー ツゥークとハモッて歌う方法を考えて見ましょう。
ジャズは三連音符で数えるを思い出してリズムを分析すると、
[1] ② ③ [2] ② ③ [3] ② ③ [4] ② ③
ですね。
これに四分音符で[2][4]に少しアクセントを付けてみます。
[1]ツ②ー③ー [2]ツゥ②ー③ー[3]ツ②ー③ー [4]ツゥ②ー③ー
ツーー ツゥーー ツーー ツゥーー
四分音符で歌いながら三連音符が感じられたらグッドです。
さていよいよ二拍目と四拍目の三連音符の最後に付く「ク」の音を歌って見ます、
この音は出来るだけ小さく歌い三拍目と次の小節の一拍目の「ツーー」にくっつくように、
つまり「クツーー」とひとかたまりとして歌うのです。
装飾音符として考えても良いかもしれません。
ツーー ツゥーク ツーー ツゥーク|ツーー ツゥーク ツーー ツゥーク
どうですか少しはスイングの感じが出てきましたか。
ドラマーはシンバルの違う場所を叩いたり、
ツゥーク ツーー ツーー ツッーク などと「ク」の位置を変えてアクセントを変えたり、
強弱をつけてベースと一体になって歌っています。
いろんなドラマーを聴いてみてください。
シンバルをにらんで繊細に演奏している人もいますよ。
と、ここで述べたのはあくまで一拍を三連音符で数えられる
ミディアムテンポつまり歩くテンポの120前後くらいの時に成立する話なのです。
倍の早さ240以上のアップテンポ、
つまり走るテンポでは八分音符で数えなくては間に合わなくなり、
「クツーー」が早く演奏できなくなります。
通常「クツーー」はスティックを一振りで跳ね返りを利用して叩くので、
等間隔の八分音符になります。
60あたりのスローテンポののんびり歩くテンポでは六連音符で数えないと間延びをするので
テンポにより四分音符の位置は同じなのですが
八分音符の割り方が変わり叩き方が変化します。
ドラマーにより違いが出るので注意してください。
常に皆で合わせられるタイミングは二拍目と四拍目だけであとはゆれうごいているのです。
そのゆれがなんとも良いのですね。
次のビデオはミデアムテンポのモンクの12小節のBbのブルースの名曲です。
テーマは2ビートフィールでアドリブから4ビートのスウィングで演奏しています。
このドラマーはライドシンバル1枚、ハイハットシンバル、スネアドラム、バスドラムのみの
シンプルなセットで叩いています。一緒に歌ってみてください。
ドラムソロもテーマにしたがって12小節のコーラス単位で演奏しています。
ドラムもメロディ楽器です。
ジャズやるのにはアイデアしだいで楽しくなります。
モンクのソロも両手でシンプルに一つのメロディを弾いていますね。
Blue Monk, Thelonius Monk
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。