2020年7月10日金曜日

賢いブルース「ストレートノーチェイサー」に乾杯

ジャズはブルースに始まりブルースに終わる。
ということで2018年の最初はブルース。

モンクの曲は見れば見るほどよく考えられた曲で、
リズムも自然にトリッキーでよく騙されたものです。
楽譜は4分の4拍子で書いてあるものが多いので、
4ビートで演奏すると、つい一拍とか二拍ずれたりしていました。

昔ベテランのベーシストに
これは元々が2ビートなので
2拍子で数えればいいんだと教えてもらい納得しました。

他の「ブルーモンク」なども全く同様で
2ビートフィールで

1 エンド 2 エンド

と数えるとぴったりで
よくできているなあと感心しました。

オスカーピーターソンの2拍子でテーマを演奏しているものです。
Straigh No Chaser


これはマイルスの採譜付きで
BbトランペットのキーのGで書いてあります。

テーマを4ビートで演奏しているので比べて見てください。

テナーもBbのオクターブ低い移調楽器なのでG、
アルトはEbなのでDで記譜です。

つまりピアノは実音のFのブルースです。
Miles Davis--Straight No Chaser


この曲は半拍前から始まる、
1−2小節と3−4小節が2小節づつのフレーズになって、
うまく コール アンド レスポンスになっています。

でもよく見ると3+3+2 拍の塊になって
2小節分の8拍となり数えにくいのです。
テンポが早いと特に間違えやすいようです。

5小節目から8小節目は半拍休んで始まって受け答えのフレーズになり、

9小節目からはリズミックな半音進行で盛り上げて
11小節目が3拍目の半拍前から伸ばすシンコペーションの
メロディーで終わっています。
ここは2+3+3拍 となっているとも考えられます。
うっかりすると伸びた音から1234と数えると2拍間違えます。

でもこれを全て二拍づつを塊とするとうまく終われます。

ジャズの曲は3拍子と2拍子そして4拍子が入り混じり
魅力的なリズムになっているのです。

ジャズ 目次

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