ドラムの役割

ドラムはどんなふうに演奏しているのでしょうか。

手足全部バラバラのようで難しそうに感じるかもしれませんね。

実は分けて考えると簡単です。

まずドラムセットのパーツを説明します。

モダンジャズで４ビートのスイングで主に使うのは、ライドシンバル、スネアドラム、ハイハットシンバルの三点セットです。

バスドラム、クラッシュシンバルはアクセント用で、

タムタムとフロアタムは音の高さが違うので

タッテットッ　ドンなどとメロディックな変化をつけるために使用します。

モダンジャズではマーチやデキシーランドジャズそしてロックと違い

リズムを取るためにはバスドラムは使いません。

ブラシを使えばスネアドラムだけでも十分なリズムが出せます。

演奏方法は、

椅子に座って右足でアクセントの時バスドラムのペダルを踏み、

左足で２拍目と４拍目にハイハットシンバルを踏んでチッと音を出します。

右手のスティックでライドシンバルで

ベースのボンボンボンボンと一緒に

ツーー　ツゥク　ツーー　ツゥクとハモッて歌い、

左手のスティックで主にスネヤドラムで軽く　ウタッ　タッタ　などと合いの手を入れます。

アクセントを付ける時は

クラッシュシンバルとスネヤドラムそしてバスドラムを

同時にドシャンと鳴らします。

実はピアノとベースが演奏していると音楽的には完成しています。

ドラムが入る意味は

１）　ベースのビートを補強してもっと魅力的にすること。

ベースの低い音にライドシンバルの高い音でまるでハーモニーのように歌う。

ブラシでスネアのシューという音でも同じように効果的です。

２)　そしてドラムだけの重要な役割として最大の音量と鋭いアクセントと、

強弱の大きなコントラストを付けて音楽性を高めるためなのです。

つまりバンドの音楽性を決めるのもドラム次第です。

簡単にぶち壊せるパワーもあります。

３）　もちろんジャズのドラムにはリズムのみではなくメロディ楽器として対等にソロを取る役割もあるのです。

実はドラムも右手だけで演奏しても結構サマになるのです。

次のビデオでは１コーラスが３２小節の同じ演奏を繰り返した物に

最初のコーラスは右手だけで演奏して段々追加して

演奏方法と雰囲気がどのように変えるかを実践している動画です。

４ビートとドラムの関係

ゆっくりだったら右手だけで出来そうでしょう。

次回はもう少し詳しく説明します。