2020年7月8日水曜日

ジャズドラムのシンプルパターン

ジャズのエキスが詰まっている
オスカーピーターソンの「C Jam Blues」をしゃぶり尽くしましょう。

ドラムのエド・シグペンのシンプルなドラミングに注意して見ましょう。

Oscar Peterson - C Jam Blues

Live in Denmark,1964.
Oscar Peterson(Piano),Ray Brown(Bass),Ed Thigpen(Drums)

トリオの演奏なのでバランスが大事です。

ピーターソンのピアノが弾きまくるので
必然的にドラムはシンプルになりますが、
シンプルイズベストのドラマーですね。

テンポは最初のお客さんの拍手が180位で、
ピアノソロが始まってから200位、
2分38秒のテーマが始まった時は212位。
7分頃の乗ってきた頃は230位までだんだん早くなっています。
8分21秒からエンディングテーマに入ると
心持ちゆったりと220位になり
Take the A trainで有名な
デュークエリントン、エンディングでリタールランドしてお終い。
テンポも揺れていて、またそこが良いのですね。

このテンポは右手でシンバルを叩くと
後の八分音符は一振りで装飾音符のように、
カ ツン と叩くのはテクニックが必要です。
カ は装飾音符なので小さくして、
ツン はオンビートなので他の四分音符と同じように叩きます。

もう少し早いと8分音符が均一になるので
跳ね返りで転がして叩けるので楽になります。
そのやり方も初心者の時は知らなくて悩んでいましたね。

まあ出来るまでは四分音符のみでキープする方が良いのです。
何しろリズムをキープすることが最優先です。
上手い人は色々考えて簡単に演奏しています。

昔は省エネの方法を知らなくて恥をかいたものです。

さてピアノソロの時に1分6秒からキレの良い
ハイハットを足で踏んでビートを作っています。
このような良いハイハットの音はそれだけでも気持ち良いものです。
6分52秒から音を出す直前だけ左足の踵を上げて踏んでいる様子が見えます。
(参考)足ハイハットのリズムにピータアスキンの絶品のフットワークの動画も紹介しています。

2分38秒のテーマに入った時はベースは4ビートに刻んでいます。
もう少し遅い場合は2ビートにすることが多いのです。
しかしここではドラムは2ビートでよくやる方法で
4ビートのノリで演奏しています。

ここは本当にシンプルに
ツー ツーク ツー ツーク
とハイハットを
足でオープン、クローズをコントローして
また左手で余韻の長さを調節してメロディを作っています。
これが基本中の基本ですね。

余計なことはしない方が美しいのですね。

もう一つ4分32秒から
ベースとハモッているような右手のライドシンバルと
4拍目にカツンと左手でリムショットを入れるだけの
シンプルなドラミングが素晴らしい。

つまりドラムはこれだけのシンプルなテクニックだけでも
アンサンブル出来るのです。

ピアニストはドラムとベースを一緒に勉強するだけで、
ピアノが上手くなれると思います。
スティックとブラシで一緒になんでも叩いて見てください。
ピアノを手で叩いても良い音がしますよね。

Steve Gadd のブラシで箱を演奏

何しろピアノだけを弾いていてもなかなかわからないものです。
天才は別ですけれど。

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