2020年7月8日水曜日

ジャズとエンジニアリング

私はジャズミュージシャンで
通信とソフトのエンジニアだったのですが、
両方とも沢山の共通点があります。

1)物理、数学,音楽理論等の知識が基礎となっている。
2)数学のようには正解が無いので少しいい加減、
エンジニアリングもしっかり計算した後で
安全のため倍にするのもよくあります。
手抜きしても外見はほぼ同じに見えます。
3)やり始めると夢中になる、狂うとも言いますね。
4)オーケストラのスコアを書くのと、
ソフトウェアはほぼ考え方が同じ。
どちらもプログラムなのです。

オーケストラは指揮者の指示(クロック)に従って楽譜(プログラム)を見てプレイヤーが実行する。

プレイヤーはソフトウエアで言うオブジェクト指向プログラミングのオブジェクトみたいに独立して動きます。

5)ジャズのアドリブもルールに沿って演奏しています。
メロディ作りと編曲と同じ方法なので、
プログラミングできるものです。

クラシックやポップスは
出来上がりの姿がほぼ決まっていますね。

ジャズのジャズらしいところは、
同じ曲を同じメンバーで演奏しても
毎日違うところなのです。
そこが楽しいところでもあります。

そこで音楽の基礎となる不変的な物理現象と
ジャズ特有の基礎的な要素等を考えてみましょう。

1)人間も共振する
2)気持ち良い和音は倍音から
3)差音とうなりで新しい音
4)メロディの進行エネルギー
5)平均律と純正調
6)0.5秒以下なら和音と感じない
7)音楽は相対音感で絶対音感は測定器
8)濁った音と綺麗な b9th の響
9)ブルーノートとメージャースケール
10)打楽器は素早く離す
11)手の小指が支点になる
12)指はアーチ型に使えば力強い

一緒にそれぞれ考えてみましょう。

それではジャズの代表的な2人の歌姫の
ブルースの「ルート66」です。
Fの12小節のブルースに共振して楽しんでください。

Diana Krall & Natalie Cole - Route 66




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