4ビートフィールでは各ビートを四分音符で弾いて
バンド全員をぐいぐい引っ張る役目がベースです。
ドラムのライドシンバルのレガートがそれをサポーして
まるでハーモニーを歌うようにモダンジャズの雰囲気をかもしだします。
ベースとドラムだけでも十分ジャズになっていて
いつでも他の楽器が歌えるようなファンデーションを作っています。
ベースは歩いているように聞こえるので
ウォーキングベースと呼ばれています。
それでは音とリズムはどういうメカニズムになっているか
一緒に研究してみましょう。
2ビートとの違いはリズムにあります。
ツービートではメロディを包み込み味を出して、
フォービートでソロと対話しながら刺激しています。
ベースはぐいぐいと引っ張るので
ビートより少しだけ先に行き
全員にエネルギーを与えます。
揺れかたはベーシストにより違いますし、テンポでも変化します。
音は基本的には2ビートと同じ使い方で
4分音符にするため同じ音やコードの音を追加したり、
次の音に行くのをスムーズに動かしてメロディックにしてます。
つまりベースで大事なのは
良いリズムで
コードのシンプルな音を(1と5ときどき3)
しっかり出す事です。
基本的なルールは(中央Cを4C、続くと省略)
1) 2ビートに4分音符で追加する。
同じ音、オクターブ、5の音、コードの音(数字には#、bも含む)
1-1-5-5 例 C:2C-C-2G-G 、
Bm7b5:1BーB-2F-F
1-8-1-1 例 Dm7:2D-3D-2D-D
8-5-1-3|1 例 G7:2G-2D-1G-1B |C:2C
8-3-5-8 例 C:2C-1E-1G-2C
2) スケールで動く
1-2-3-1 例 F:2F-2G-2A-2F (ど ぅれ み ど)
1-2-3-5 |8-7-6-5
例 Bb:1Bb-2C-2D-2F|2Bb-2A-2G-2F
(ど ぅれ み そ|ど てぃ ら そ)
3) 半音で動く
(II)1-1-5-b5 |(V)1-3-5-b5|(I)1
例 Dm7:2D-2D-2A-2Ab|G7:2Gー2B-3D-3Db|C:3C
8-3-4-4#|5
例 C:3C-2E-2F-2F#| 2G
4) スムーズに動かすためにリズムを変えて音を挿入
1-3-5-(6#67)|8 ( )内は3連音符
例 C:2C-2E-2G-(2A2A#B)|3C
以上の組み合わせで殆どのことは出来ると思います。
シンプルなルールでしょう。
ベースを始めて3ヶ月くらいで
バンドデビューしている人も沢山います。
キーボードでベースのパートをやっても良いし、
ピアニストにも良い練習になりピアノもすぐうまくなります。
ジャズのハモンドオルガン奏者は左手のベースラインで素晴らしいグルーブを出します。
ベースラインの勉強はアドリブの基礎でもあります。
ジャズピアニストも他の楽器の人もベースラインを研究するのが早道ですし、しなければならないものです。
ウォーキングベースもスケールや半音進行で
重要なコードの音(ターゲットノート)に向かって進行したり、
数が足りないと三連音符や八分音符にしてつじつまを合わせる。
そして対位法的なメロディを演奏するなど複雑にも出来ます。
アイデアしだいですね。
でもまずは簡単な組み合わせで出来るところまでやることです。
シンプルほど美しいものはありません。
サムジョーンズ、レイブラウン、ポールチェンバースなどのベースラインは最高のお手本です。
2:00からの37小節目の[A]からのアドリブのフォービートから
1小節づつ研究してみてください。
Autumn Leaves - Bass Transcription sam jones (somethin' else cannonball adderley)
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