メージャセブンのコードはかっこいいですよね。
ボサノバでイパネマの出だしの所などしびれます。
メロディがナインスとメージャセブンの音を行ったり来たりで美しい。
しかしコードのルートから始まる歌で半音下のメージャセブンの音を出されると歌手はうっかりすると半音下から出て音痴になってしまいます。
それでクビになったピアニストもいました。常に69で弾くのが安全ですよ。
69で伴奏していればメロディイがメージャーセブンの音でもルートでもなんでも合いますしリッチなサウンドになります。
特にアドリブの時はソロイストが何の音を使うか判らないので大事な事です。
それではジルベルトとゲッツのイパネマです。
Astrud Gilberto & Stan Getz: The Girl From Ipanema- 1964
[メジャーセブンの表記の時に、替わりに69の音を使ってもいいのですか?]
と言う質問がよくあります。
実はコード名の表記と言うのは曖昧な物なので、楽譜を書いた人は何を言いたいのかを考えないといけないのです。
Cとだけ書いてあってもトニックなら
Cmaj7、C6, C69, Cmaj9 と同じ意味なのです。
(C7のところをCと書いてあるとドミナントなのでほぼ間違いですよ。)
ただメロディを弾く時にナインスの音が欲しいからたまたま書いたと言う場合がポップスの楽譜などには多いのです。ジャズの演奏には殆ど使えません。
まず市販の楽譜はデタラメだとまず思って自分の好きな響きに付け直したほうが良いのです。
メロディに使える音もトニック、サブドミナント等のスケール上の位置による役割によって違ってきます。
これはクラシックの伴奏の理論と全く同じです。
なんせマイルスがジュリアードで習った事を皆に教えて発展させた物ですから。
ジャズの曲で、比較的良いコードがついているのは