ところでジャズを演奏しようと思ってよく考えてみると、一番難しいのはモダンジャズのスイングの「ノリ」だと思います。
チャーリーパーカの ビバップ 以後、マイルスデイビスがピカソのように10年ごとに新しいスタイルを発表して60年代後半に完成したスイングのフォービートとツービートのリズムとメロディ。
このノリでボサノバ、ジャズロック、ファンク、フュージョンも演奏していますね。
実はこのノリを勉強するのが一番難しいようです。 いい演奏を沢山聴いて、ライブに行って、上手い人と一緒に演奏して楽しむのがいいようです。
簡単に考えると4拍子のスイングの2拍目と4拍目を少し強めにとりながらベースに合わせて踊ればいいわけです。皆で合わせている所がドラムのハイハットを踏んでいる2拍目と4拍目で後は前後に揺れていてそこが良い訳です。
リズムのビートに対して 前、ジャスト、後ろにあわせる方法があり個性になっています。
トップベーシストのレイブラウンやロンカータは前に前にと、ぐいぐい引っ張っています。
ドラムのハイハットはジャストか少し前に踏み込むのが多いですね。
そしてライドシンバルはメロディックに自由にタイミングを変えています。
そしてメロディはベースとドラムがかもしだすジャズのビートを聴いて踊りながら、ゆっくりと歌うわけです。
つまりベースが先に来て、ドラム、メロディとタイミングは遅れているわけです。
Miles Davis - My Funny Valentine 1964 Milan, Italy
ジャズの特徴はアドリブだよといわれています。しかしアドリブをやるのはクラシックでも昔は盛んでした。バッハ、ベートーベンは即興の名人だったようです、
アドリブを時間をかけて推敲したのが作曲ですから、方法は全く同じです。
つまりアドリブの勉強は作曲の勉強なのです。
作曲の授業の時にこの事を聞いて、難しく考える事ないのだと納得したのでした。
それまではアドリブのコピーが出来ない事がコンプレックスになっていましたが無くなりました。
つまり自分に聞こえてきたメロディを弾けば良いという事です。
ジャズの演奏の最初の何小節か聞くとジャズだなあと解りますね。
つまりメロディやリズムで判断していてアドリブで判断してはいないのです。
アドリブ無しのジャズの演奏も沢山あります。
マンハッタントランスファーのアドリブ無しの歌も粋でいいですね。
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