2つの音を一緒に鳴らしたときに一番綺麗でない音はフラットナインスといわれています。
フラットナインスというのは1オクターブ(8音)と1音目(9番目)の音が半音下がったものです。
つまり一オクターブ上の音の半音上の音です。
オクターブユニゾンで上の音が半音上がった響きということです。
メロディが上ずったら聞けませんよね。そのような音に近いのです。
例えば中央 C の音と1オクターブ上のDbの音を出してみるとわかります。
同じ大きさで鳴らすとギャーという音です。
これは特にコードの根音以外の音との場合注意しないといけない音となります。
例えばCのコードは C E G ですが E から数えてフラットナインスは上のFの音になります。
これも実は0.5秒以下なら気にならないのでメロディには良く使います。
0.5秒というのはテンポ60の時の八分音符の長さですね。
アドリブなどで変な音を出したと気がつけば0.5秒以内に半音下げると合います。
耳を信じてよいメロディにすれば音楽になります。
しかしC7b9のコードは良く出てきますね。綺麗な音ですよ。
これは構成音が C(1) E(3) G(5) Bb(b7) Db(b9) なので、ルートのC と b9 のDb の間に3度ずつ埋まっているので綺麗な音になります。
端の音同士の響きまで気になりません。
つまりこの形だけが使えるのです。
ルート以外の構成音とがフラットナインの時だけ問題になります。
しかしこれもメロディとなってない音を小さく演奏するともごもごする音色となり魅力的だとわざと使う場合もあります。
注意を要するのはAm9等の音を並べる時に
下の音から
A(1) G(b7) B(9) E(5) C(b3)
と並べると Bと上のCの音の間隔はフラットナインとなり濁ります。
その時はCを一オクターブ下げると綺麗に鳴ります。
A G B C E と並べます。
***これはアレンジの宿題でうっかりすると、よく間違えていました。***
同様に Cmaj7 の時も同じようなことが起こります。
コードを 1オクターブ下からC E G B と並べた時にメロディが一オクターブ上のCだと
余り良くありません、歌だとつられて半音下のBの音を出したりしますね。
そういう時はコードにCを追加して解決するのですが、半音でぶつかっている音がコードの一番上の音も良くないのでもう一つ3度上に追加して
C G B C E メロディが上の C
と置き換えると綺麗な響きがします。
それにわざとその音を使ってアクセントにも使えるので、フラットナインスも考えて使うところが面白いところですね。
作曲家やアレンジャーは自分の耳を信じて、そこを上手く使って魅力を引き出しています。
ビッグバンドのアレンジにうまく使っている例があるのですが、見つけたら紹介しますね。
ジャズだけでなく音楽には何の音でも使えるわけですね。
打楽器には音程が無い物が多いですしね。
面白いですね。
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