2015年12月29日火曜日

ベースがボーンとなったらドミソと鳴っています(倍音)

ベースの重い音が1音、ボーンと鳴るとその音をドと考えるとその音の中(成分)には真ん中あたりのドミソの音も一緒に小さく鳴っています。

つまりコードが鳴っているのですね。
しかし鳴り始めのタイミングが全く一緒でまた小さい音なので音色の違いとしかなかなか分かりませんね。

もちろんバラバラに聞こえる方もいるらしいです。
私には全く聞こえません。

ピアノの鍵盤の低いところをペダルを踏んだままで叩くと上の方の弦が共鳴して鳴ります。
電子ピアノでは弦が無いのでダメですよ。

トランペットなどをバルブを動かさずに口だけで色んな高さの音が出るのはその原理なのです。

トロンボーンを吹いてもらえば分かりやすいですね。

トロンボーンの最低音のBbの音を 
 ド(1) とするとスライドを動かさずに次に出る上の音は1オクターブ上の

 ド(8=1) が出ます。

その次から
 ソ(5) 
 ド(1) ミ(3) ソ(5) [テ(b7)] 
----このあたりがピアノの中央の辺で和音になっています。

この辺から殆ど音階になります。
 ド(1) ゥレ(2) ミ(3) [フィ(#4)-] ソ(5) [レ(b6)+] [テ(b7)-] ティ(7) ド(1)

[ ] の中の音は若干ズレています。+は上に、-は下。


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右の楽譜は 
C2 の音64Hzを基音とした時の16倍の音までの音の周波数を表しています。黒の符頭の音は平均律の周波数からズレを矢印の方向で表しています。
これを倍音列と呼びます。

同様にギターなどの弦を真ん中を軽く押さえて鳴らすと1オクターブ上の音が出ます。3分の1のところでは5度上が出ます。つまり整数分の1が各倍音になります。

ハーモニックスで調弦が出来るのはこのためです。

このように倍音同士は簡単な周波数比なのでよく響きます。これが自然な響きなので純正率で演奏すれば綺麗なのですが転調すると周波数が全部変わり不便なので平均律が考えられました。

和音はこの倍音列の音同士を使うとベースの倍音も強調され綺麗な響きを作れます。

つまり和音とはベースの音の色んな倍音を強調して音色を変えているようなものです。



それではポートランド出身のエスペランザ スポルディングのベース一本での素晴らしい歌とベースを聞きましょう。

Esperanza Spalding - Interview / Midnight Sun - 8/10/2008 - Newport Jazz Festival (Official)


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